こんな人にオススメ
・美しい城を見たい
・気兼ねなくコスプレできる場所を探している
太陽公園とは
太陽公園は、兵庫県にある世界中の観光地を再現したテーマパークです。
その規模は凄まじく、シンデレラ城のモデルにもなっている、ドイツの「ノイシュヴァンシュタイン城」を丸ごとコピーしているほどです。
でもなぜか全体的にB級スポット感が溢れ出している、太陽公園の魅力を紹介していきます。
B級スポットとは、一風変わった観光地のことです。
受け身でも楽しませてくる有名観光地とは違い、自分から楽しむ姿勢が必要なこともあります。
最近では「珍(ちん)スポット」と呼ばれることも。
石のエリア
園内は「石のエリア」と「城のエリア」があります。
先に、名所が並ぶ石のエリアから紹介していきます。
入口から漂うB級スポット感
入口から中華風の石像がお出迎えしてくれます。
この時点から「なんだ、この施設は!?」と、期待に胸が膨らみます。
凱旋門(フランス)
入場すると最初に目に飛び込んでくるのが、フランスの凱旋門です。
観光名所のレプリカと言えば、コレですよね。
結構な大きさですが、全体的に装飾が省略されているとかは気にしてはいけません。
小便小僧(ベルギー)
世界三大ガッカリ観光地にも選ばれている小便小僧。
これだけの数がいると、その汚名も返上できそうです。
こんなに大量に設置している理由は、本当に謎のまま。
モアイ像(チリ)
イースター島のモアイ像もたくさんいます。
モアイ像のお目目がパッチリすぎる気がしますが、本物のモアイ像も製作当時は目が入っていたと言われています。
兵馬俑(中国)
皇帝が死後の世界でも困らないように、一緒に副葬された「兵馬俑(へいばよう)」です。
なんと、本場中国の「兵馬俑博物館」で作成されたものを日本に持ってきています。
ゆるい観光地だと思っていたのに、急に本気を出してきました。
人形のサイズは等身大レベルなので、圧巻です。
今までの展示との落差はなんなのか。
”不良がちょっと優しい姿を見せたら良いやつに見える”現象のような、ギャップ攻撃です。
万里の長城(中国)
万里の長城が2kmほど再現されています。
作りすぎて余ったのか、兵馬俑がここにもいます。
双塔寺(中国)
中国にある「双塔寺(そうとうじ)」を模した広場です。
設立者の中国にかける情熱が凄まじいです。
ピラミッド(エジプト)
中国ゾーンを抜けると次はピラミッドです。
「製作費が尽きたのか?」と、心配になるような造形のスフィンクスが守っています。
ピラミッドの中には、ファラオのマスクもあります。
五百羅漢(ごひゃくらかん)
製作費はまだ尽きていませんでした。
釈迦が入滅された後に集まったとされる、五百人の羅漢様(悟りに達した聖者)の石像です。
一つ一つ、表情や仕草も違います。
上から見た景色です。
途中で数えられなくなるぐらい、すごい数の石像です。
こんなにたくさんの坊主頭を見ることは、今後の人生でもないでしょう。
城のエリア
続いて、城のエリアです。
(石のエリアには、今回紹介した以外にも色んな石像がありますので、現地でお楽しみ下さい)
白鳥城
ドイツの世界遺産「ノイシュヴァンシュタイン城」を、3分の2の大きさで再現しています。
総工費45億円と3年の歳月をかけて造られました。
入り口にはドイツ総領事館のサインもあり、公式にも認められているようです。
映画のロケやコスプレイベントでも使用
映画の撮影にもよく使われ、今まで「勇者ヨシヒコ」「斉木楠雄のΨ難(さいなん)」「GARO」などに登場しました。
また、コスプレイベントなども実施されています。
太陽公園側もコスプレに好意的で、更衣室なども無料で使用させてくれます。
(事前に申請が必要です)
中はトリックアート
お城の中は、なぜかトリックアートが並んでいます。
理由は不明ですが、あるがままを受け入れるしかありません。
そこにあるものを全力で楽しみましょう。
最近ではトリックアートの専用アプリも登場し、ますます磨きがかかっています。
社会福祉法人が運営
太陽公園は、元々は「世界旅行が難しい障害者の方に、旅行気分を体験してもらいたい」という思いで、設立されました。
現在も社会福祉法人(太陽福祉グループ)によって運営されていて、障害者の方の雇用の場にもなっています。
その見た目から宗教法人と勘違いされることもありますが、勧誘などは一切ありませんので安心して下さい。
おすすめの時期と服装
石のエリアは外を歩き回りますので、真夏は避けた方が無難です。
靴も歩きやすいものを履いていくようにしましょう。
福祉施設が運営していますので、基本的にバリアフリーになっています。
入場料金と所要時間
入場料は、石のエリアと城のエリア共通券で大人1500円です。
所要時間は、石のエリア90分+城のエリア60分で、合計2時間30分は確保しておきたいところです。
アクセス
「姫路駅」からバスで40分ぐらいです。
姫路駅から神姫バス「白鳥台行き」に乗って、「白鳥台3丁目」で降ります。
最後に
太陽公園は、地元の人でもなかなか行ったことがない観光施設です。(元・兵庫県民調べ)
見た目からは何の施設か分かりにくいですが、ちょっとお客さんが少ないことを除けば、普通(?)の観光地です。
個人的には大好きな場所ですが、人を選ぶ施設かなと思います。
デートとかではなく、馬鹿騒ぎ出来る人と一緒に行きましょう。
周辺の観光情報
書写山 圓教寺(しょしゃざん えんきょうじ)
太陽公園から車で15分ぐらいの、天台宗の寺院です。
西国三十三所巡りの第27番に数えられ、大河ドラマ「軍師官兵衛」や、ハリウッド映画「ラストサムライ」のロケ地にもなっています。
公共交通機関で太陽公園から行こうとすると、遠回りで1時間ぐらいかかってしまいますので、タクシーをオススメします。