こんな人にオススメ
・どんな作品があるのか知りたい。
・オススメの時間帯を知りたい。
ロンドン・ナショナル・ギャラリーとは
ロンドン・ナショナル・ギャラリーは、イギリスのロンドンにある美術館です。
有名な作品を多く所蔵しており、来館者数では世界4位の美術館となります。
2020年には日本で「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」が開催されるので、今回は展覧会を中心に紹介していきます。
開催の概要
ロンドン・ナショナル・ギャラリーのコレクションがまとまって貸し出されるのは、美術館の歴史200年でも初めてのことです。
そのため展示される61作品の全てが初来日!
もう二度と日本で見ることが出来ないかもしれない作品達なので、絶対に見逃さないようにしましょう。
開催日程
東京(国立西洋美術館):2020年6月18日〜10月18日(終了)
大阪(国立国際美術館):2020年11月3日〜2021年1月31日
(注)残るは大阪展のみとなりました。
やってくるコレクションの質は?
この手の展覧会で心配なのが、展示されるコレクションの質です。
「○○○展!奇跡の開催!」みたいに宣伝しておきながら、ラフ画ばっかりだったり、 代表作がほとんどない展覧会も少なくありません。
ですが、今回のロンドン・ナショナル・ギャラリー展は違います。
「それ貸出しちゃっていいの?」と思えるような看板作品まで登場するので、企画した人の本気が伺えます。
展覧会で見れる作品
実際に日本にやってくるコレクションを紹介します。
(写真はロンドンの現地で撮ったものを使用しています。)
ゴッホ「ひまわり」
世界に6点ある「ひまわり」のひとつで、今回の展覧会のド本命です。
まぎれもなくロンドン・ナショナル・ギャラリーの看板作品で、現地の図録でも表紙になっているほどの看板っぷりです。
副題が「ゴーギャンとの友情の証」となっているように、ゴッホが友人のゴーギャンと芸術家の共同体を作ったときの作品になります。
希望に溢れているせいか全体的に明るい色調で、背景まで黄色にしちゃっています。
ひまわりと背景の筆のタッチが全然違うので、ぜひ実物で確認してみてください。
フェルメール「ヴァージナルの前に座る若い女性」
みんな大好きフェルメールです。
2019年のフェルメール展では、入場者数がその年の日本一になりましたね。
作品数が非常に少ない作家で、確認されているのは30作品程度なので超貴重品です。
「光の画家」とも言われていて、よく小窓からの光を描いているのですが、今回は窓がなく珍しい作品です。
ムリーリョ「幼い洗礼者聖ヨハネと子羊」
個人的に、今回の展覧会で一番好きな作品です。
子供を描かせれば右に出るものはいないムリーリョですが、実は自分の子供を病気で亡くしています。
そのことを考えると、この絵を見たときの印象が少し変わってくるのではないでしょうか。
アルベルト・カイプ
牛を描かせたら世界トップ(個人的にはブラスカサットとの2強)の画家、アルベルト・カイプの作品もやってきます。
残念ながら今回の展示作品の写真を撮っていなかったので、代わりの作品を載せています。
来日する作品も似たテーマなので、牛のいる風景をお楽しみ下さい。
ライト・オブ・ダービー
これも展示作品の写真がなかったので、代わりの作品です。
光と影の表現がすげえ画家で、光の描き方がラ・トゥール(夜の画家で有名な人)の次ぐらいに好きです。
でも今回展示されるのは、まさかの人物画!
光と影のコントラストがあんまり関係ない!
チクショー!
他の出典作品
他にもレンブラント、エル・グレコ、ドガ、モネなど、ツボを押さえた作品が多数展示されます。
ジョン・コンスタブルの鹿の絵なんかも良かったです。
来日しないコレクション
ロンドン・ナショナル・ギャラリーのコレクションは、こんなものではありません。
日本には来ませんが、他の作品も紹介しておきます。
レオナルド・ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」
世紀の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた作品です。
もしこれが日本に来ていたら、会場の混雑具合が20%アップしたであろう傑作。
ちなみに同じ構図の絵がパリのルーブル美術館にもあって、どちらが先に描かれたものか論争になっています。
ハンス・ホルバイン「大使たち」
だまし絵(アナモルフォーシス)で有名な作家です。
500年ほど前に、すでにこの技法を確立していたことに驚かされます。
(この絵で最重要な下の部分が見切れてますが、気にしてはいけません。)
絵画を右斜め上から見ると、こんな風にドクロが浮かび上がります。
クエンティン・マサイス「醜女の肖像」
「おまえのようなババアがいるか」って作品ですが、これも500年前に描かれたとは思えない存在感です。
かなり特徴的な容姿のため、「不思議の国のアリス」の公爵夫人(チャシャ猫の飼い主)のモデルになったと言われています。
言われてみたら、そっくりですね。
チケット情報
時間指定チケットが必要になりますので、事前に購入しておきましょう。
チケットはローソンチケットで買えます。
(参考)ローソンチケットの購入画面
コンビニ発券の場合は、ローソンかミニストップへ行ってLoppi(ロッピ)で検索して買った方が早いかもしれません。
(参考:発売時期とLコード)
11/3(火・祝)~15(日)入場分 | 9/27(日)10:00発売(Lコード:59511) |
---|---|
11/17(火)~11/29(日)入場分 | 9/27(日)10:00発売(Lコード:59512) |
12/1(火)~13(日)入場分 | 10/31(土)10:00発売(Lコード:59513) |
12/15(火)~29(火)入場分 | 10/31(土)10:00発売(Lコード:59514) |
1/3(日)~17(日)入場分 | 11/28(土)10:00発売(Lコード:59515) |
1/19(火)~31(日)入場分 | 11/28(土)10:00発売(Lコード:59516) |
大阪展の混雑予測
実際に行ってきました。
入場制限されているので、「作品より人の頭を眺めている時間の方が長かった」ってことにはなりませんでしたが、まあまあの混雑でした。
売店で買いたいものがある場合は、最低でも11:00までに行くようにしましょう。午後以降の売店は地獄です。
オススメは9:00〜の時間指定チケットを買って、9:20分頃に行くことです。
入場から20分遅らせる理由は、並んでいる列がそれぐらいで終わるからです。
無料の100円返却式ロッカーもあるので、荷物を預けて楽しみましょう。
大阪国立国際美術館へのアクセス
「大阪駅」からだと、徒歩で20分くらいです。
まともな最寄り駅が京阪の「渡辺橋駅」ぐらいしかなくて、微妙にアクセスが悪い。
あとはJR「福島駅」か、地下鉄「肥後橋駅」から徒歩10分ぐらいです。
最後に
ロンドン・ナショナル・ギャラリー展は、もう二度と日本では見れないかもしれない貴重な作品ばかりです。
美術に興味がない人にとっても、有名作家を一通り鑑賞できる良い機会なので、ぜひ美術館へ足を運んで見てください。
また、タイミングがあれば本場のロンドンにも行ってみましょう。
オススメ観光地
大塚国際美術館
大塚国際美術館|世界中の名画を再現した美術館(徳島) ★★★
徳島県にある、世界中の名画を陶板で再現した美術館です。有名絵画を網羅しているので美術館が初めての人にも最適です。
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大塚国際美術館は、徳島県にある世界中の名画を見ることができる美術館です。
陶板画によるコピーですが、オリジナルを所蔵している館長もびっくりするほどの再現度です。
ゴッホのひまわりも、幻の7枚目を含む全てが一気に見れたりする、非常に贅沢な美術館です。