記事の要約
・個人で造ったとは思えない規模の庭園
・観光客が少なめの穴場スポット
・所要時間は約60分
大河内山荘(おおこうちさんそう)庭園とは
大河内山荘庭園は、京都の嵐山にある庭園です。
「竹林の道」の最終地点にあるので、名前だけは知っている人も多いかもしれません。
今回はそんな大河内山荘庭園を紹介していきます。
大河内 傳次郎(おおこうち でんじろう)が造営
庭園を造ったのは、戦前を代表する映画スターの「大河内 傳次郎」(1898〜1962年没)です。
正直なじみの薄い俳優ですが、最近だとジャンプ漫画のワンピースで「狂死郎(本名:傳ジロー)」というキャラのモデルになったりしています。ワノ国編で、割と重要なポジションのキャラです。
そんな映画スターが1930年から30年以上の歳月をかけて完成させた庭園は、個人所有のものとは思えないほどの規模になっています。
庭園の紹介
それでは園内を紹介していきます。
まずはルートに沿って、石段を登っていきましょう。
階段や狭い道を30分は歩くことになるので、動きやすい靴で行くことをオススメします。
中門(ちゅうもん)
少し登ると雰囲気のある「中門」が見えてきます。登録有形文化財にも指定されています。
高さが170cmぐらいしかないので、背の高い人は気をつけて通りましょう。
大乗閣(だいじょうかく)
庭園の中心施設になる「大乗閣」です。
傳次郎が滞在するときも、基本的にはこの建物を使用していました。
手すり(?)が、植物のツタで出来ていました。
園内は草の一本に至るまで、傳次郎が選び抜いたと言われていますが、これもこだわりでしょうか。
持仏堂(じぶつどう)
こちらは、傳次郎が座禅をしていた「持仏堂」になります。
一人が座禅できるぐらいの小さな堂です。
月香亭(げっかてい)
高台にある「月香亭」からは、京都を一望することが出来ます。
山頂近くからは、嵐山らしい風景も見れます。
園内は広い
建物ばかりを紹介していますが、その間はこんな道が続きます。
それにしても広くて、どこかの大名レベルの庭園です。
テレビがなかった時代の映画人気は凄まじかったと聞きますが、俳優の報酬もスゴかったのかなと考えさせられます。
紅葉の名所
11月中旬〜下旬には、園内のもみじが綺麗に染まります。
僕が行ったのは11月下旬で、ちょっと見頃からは遅かったかも。
でも見頃を外したおかげか、庭園のあちこちでもみじの絨毯を見ることが出来ました。
入園料にはお茶菓子付き
入園料の1000円には、お茶代も入っています。
せっかくなので寄っておきましょう。
ルート通りに進んでいくと、帰り際に着く「竹風軒」で抹茶を頂きます。
常にスタンバイしているのか、注文してから1分ぐらいでお茶が出てきます。
本格的なお抹茶と、和菓子です。
休憩がてら、ゆっくりしていきましょう。
混雑具合
嵐山の観光地ド真ん中にありますが、知名度が高くないせいかお客さんは少ないです。
嵐山の紅葉シーズンはどの寺院もすぐに帰りたくなるぐらい混みますが、ここではのんびり出来ます。
所要時間は60分
ゆっくり園内を回って45分、お茶休憩も入れて合計60分あれば大丈夫です。
歩き回るので、なるべく夏の暑い日は避けた方がいいかもしれません。
開演時間と入山料
営業時間 | 9:00〜17:00 | |
定休日 | 年中無休 | |
拝観料 | 高校生以上:1000円、小・中学生:500円 |
庭園に1000円を使うのは気が引けるかもしれませんが、お茶菓子が付いているので割安だと感じます。
アクセス
住所 | 〒616-8394 京都府京都市右京区嵯峨小倉山田淵山町8 | |
電話番号 | 075-872-2233 | |
電車 | JR「嵯峨嵐山駅」から徒歩15分 嵐電「嵐山駅」から徒歩15分 阪急「嵐山駅」から徒歩25分 |
最寄りの電車駅から、「竹林の道」を通って歩いて行きましょう。
ちなみに地図では「トロッコ嵐山駅」が最寄り駅に見えるかもしれませんが、ここは予約しないと乗れない観光列車専用の駅になります。(JR嵯峨嵐山駅出発の電車は、保津峡駅まで止まりません)
地図
最後に
大河内山荘庭園は、個人所有とは思えないほど充実した庭園です。
さまざまな景色やお茶も楽しめるので、他の寺院を回る時間がないバスツアーの人なんかにもオススメです。