こんな人にオススメ
・何のための施設か知りたい
・周辺の観光情報を知りたい
首都圏外郭(がいかく)放水路とは
首都圏外郭放水路は、埼玉県にある水害を防止する施設です。
その見た目から「地下神殿」とも呼ばれ、映画のロケなどにも使われています。
今回は、そんな地下神殿について紹介していきます。
何のために造られた?
地下神殿は、洪水を防ぐために造られました。
この施設がある地域は、大きい川(利根川・江戸川・荒川)に囲まれていて、非常に水が溜まりやすい地形になっています。
大雨の度に浸水を繰り返すので、9年の歳月をかけて水を流すための地下放水路が建設されました。
見どころ
龍Q館(りゅうきゅうかん)
地下神殿は予約すれば見学することができます。
(使用中は見学不可。平均で年7回ほど稼働しています。)
見学当日は、「龍Q館」という施設に集合します。
中は司令室みたいになっていて、ウルトラマンコスモスの撮影などにも使われました。
地下神殿への入口
龍Q館で施設の説明を聞いたあとは、地下神殿へ向かいます。
入口から秘密基地感があふれています。
敵のアジトっぽいですね。
階段での移動になるで、歩きやすい靴で行くようにしましょう。
地下神殿へ
階段を50mほど降りると、地下神殿と呼ばれる「調圧水槽」に到着です。
流れてきた水の勢いを弱めるための設備で、柱の高さは18m、重さは1本500tにもなります。
地下神殿というより、ダンジョンのボス部屋みたいな感じでした。
ロケにもよく使われ、歴代の仮面ライダーシリーズや、映画「翔んで埼玉」などにも登場します。
第1立坑(たてこう)
立坑(たてこう)と呼ばれる穴で、ここから水が流れ込んできます。
男の子にはロケット発射台か、巨大ロボットの搬出口にしか見えないはずです。
ちなみに見学範囲はキレイに清掃されていて、ニオイも特にありませんでした。
見学コースの追加
スゴイ施設ではありますが、僕が行った時は見学できる範囲が狭くて、正直ちょっと物足りなさを感じました。
そんな声を拾ってか、今は立坑の中を歩いて降りるコースが追加されています。
料金が高くなりますが、高所恐怖症の人以外はチャレンジしてみましょう。
僕もそのうち挑戦します。
予約方法
予約は公式ホームページから出来ます。
通常+ポンプ室コース:2500円
通常+立坑コース:3000円
合計3つのコースがありますので、自分の興味に合わせて選択しましょう。
せっかくなので、立坑コースがいいかなと思います。
アクセス
東武鉄道「春日部駅」からバス(本数少ない)に乗るか、「南桜井駅」からタクシーで7分くらいになります。
公共交通機関のアクセスは悪く、公式サイトでも車での来場を前提としているようでした。
僕は、行きは春日部駅からバス、帰りは南桜井駅まで歩きました。(約2.5km)
ちなみに春日部市は人気漫画「クレヨンしんちゃん」の舞台なので、駅からしんちゃんがお出迎えしてくれます。
そのうちクレヨンしんちゃん記念館とかが出来ないのだろうか。
龍Q館にも、クレヨンしんちゃんのサインがあります。
作者の臼井先生は2009年に亡くなっているので、非常に貴重なものです。
「龍」の漢字が間違っていますが、しんちゃんが習っていない漢字を書ける方がおかしいという、先生の気配りが伝わってきます。(多分)
最後に
訪れるまでは「なんかカッケー施設だな」ぐらいの知識しかありませんでしたが、実は町を水害から守っているスゴイやつでした。
ちょっとアクセスは悪いですが、日本でもここだけでしか見れない光景なので、ぜひ足を運んでみてください。
周辺の観光情報
大宮盆栽美術館
さいたま市は盆栽の聖地で、専門の美術館まであります。
盆栽が初めての人でも、分かりやすい解説があるので安心です。
僕は、枯れた木さえも作品にしてしまう盆栽の奥深さに、軽いカルチャーショックを受けました。
もうちょっとお堅い世界かと思っていたら、現代アート並になんでもありでしたので、ぜひ固定観念を捨てて行ってみて下さい。