首都圏外郭放水路|町を災害から守る地下神殿を解説(埼玉) ☆☆

2020年11月15日

防災地下神殿の放水路

こんな人にオススメ

・地下神殿に行ってみたい

・何のための施設か知りたい

・周辺の観光情報を知りたい

首都圏外郭(がいかく)放水路とは

首都圏外郭放水路は、埼玉県にある水害を防止する施設です。

その見た目から「地下神殿」とも呼ばれ、映画のロケなどにも使われています。

今回は、そんな地下神殿について紹介していきます。

何のために造られた?

防災地下神殿の放水路

地下神殿は、洪水を防ぐために造られました。

この施設がある地域は、大きい川(利根川・江戸川・荒川)に囲まれていて、非常に水が溜まりやすい地形になっています。

大雨の度に浸水を繰り返すので、9年の歳月をかけて水を流すための地下放水路が建設されました。

 

見どころ

龍Q館(りゅうきゅうかん)

防災地下神殿の龍Q館

地下神殿は予約すれば見学することができます。
(使用中は見学不可。平均で年7回ほど稼働しています。)

見学当日は、「龍Q館」という施設に集合します。

中は司令室みたいになっていて、ウルトラマンコスモスの撮影などにも使われました。

 

地下神殿への入口

防災地下神殿の入り口

龍Q館で施設の説明を聞いたあとは、地下神殿へ向かいます。

入口から秘密基地感があふれています。
敵のアジトっぽいですね。

階段での移動になるで、歩きやすい靴で行くようにしましょう。

 

地下神殿へ

防災地下神殿の放水路

階段を50mほど降りると、地下神殿と呼ばれる「調圧水槽」に到着です。

流れてきた水の勢いを弱めるための設備で、柱の高さは18m、重さは1本500tにもなります。

地下神殿というより、ダンジョンのボス部屋みたいな感じでした。

ロケにもよく使われ、歴代の仮面ライダーシリーズや、映画「翔んで埼玉」などにも登場します。

 

第1立坑(たてこう)

地下神殿の第1立坑

立坑(たてこう)と呼ばれる穴で、ここから水が流れ込んできます。

男の子にはロケット発射台か、巨大ロボットの搬出口にしか見えないはずです。

ちなみに見学範囲はキレイに清掃されていて、ニオイも特にありませんでした。

 

見学コースの追加

地下神殿の第1立坑

スゴイ施設ではありますが、僕が行った時は見学できる範囲が狭くて、正直ちょっと物足りなさを感じました。

そんな声を拾ってか、今は立坑の中を歩いて降りるコースが追加されています。

料金が高くなりますが、高所恐怖症の人以外はチャレンジしてみましょう。

僕もそのうち挑戦します。

 

予約方法

予約は公式ホームページから出来ます。

コース予約:公式サイト

通常の見学コース:1000円
通常+ポンプ室コース:2500円
通常+立坑コース:3000円

合計3つのコースがありますので、自分の興味に合わせて選択しましょう。

せっかくなので、立坑コースがいいかなと思います。

 

アクセス

春日部駅のクレヨンしんちゃん

東武鉄道「春日部駅」からバス(本数少ない)に乗るか、「南桜井駅」からタクシーで7分くらいになります。

公共交通機関のアクセスは悪く、公式サイトでも車での来場を前提としているようでした。

僕は、行きは春日部駅からバス、帰りは南桜井駅まで歩きました。(約2.5km)

アクセス:公式サイト

ちなみに春日部市は人気漫画「クレヨンしんちゃん」の舞台なので、駅からしんちゃんがお出迎えしてくれます。

そのうちクレヨンしんちゃん記念館とかが出来ないのだろうか。

龍Q館のクレヨンしんちゃんのサイン

龍Q館にも、クレヨンしんちゃんのサインがあります。

作者の臼井先生は2009年に亡くなっているので、非常に貴重なものです。

「龍」の漢字が間違っていますが、しんちゃんが習っていない漢字を書ける方がおかしいという、先生の気配りが伝わってきます。(多分)

 

最後に

訪れるまでは「なんかカッケー施設だな」ぐらいの知識しかありませんでしたが、実は町を水害から守っているスゴイやつでした。

ちょっとアクセスは悪いですが、日本でもここだけでしか見れない光景なので、ぜひ足を運んでみてください。

 

周辺の観光情報

大宮盆栽美術館

大宮盆栽美術館の外観

さいたま市は盆栽の聖地で、専門の美術館まであります。

盆栽が初めての人でも、分かりやすい解説があるので安心です。

僕は、枯れた木さえも作品にしてしまう盆栽の奥深さに、軽いカルチャーショックを受けました。

もうちょっとお堅い世界かと思っていたら、現代アート並になんでもありでしたので、ぜひ固定観念を捨てて行ってみて下さい。

 

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