記事の要約
・1200体のかわいらしい羅漢像が並ぶ寺院
・観光客が少なめの穴場スポット
・アクセスは嵐山駅からタクシーがオススメ
愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)とは
愛宕念仏寺は、京都の嵐山にある寺院です。
1200体もの羅漢像が並ぶ光景は圧巻で、かわいらしい石像も多くて、ほっこり出来る場所になっています。
今回はそんな愛宕念仏寺の魅力を紹介していきます。
一時は廃寺になった
今では有名な愛宕念仏寺ですが、1950年には大型台風の被害を受けて一時は廃寺になっていました。
1955年に僧侶で仏師(仏像を掘る人)の「西村公朝」が住職に選ばれて、復興がスタートします。
最初は500体の羅漢様を作ることを目指しましたが、一般参拝者の協力もあって、最終的には1200体もの羅漢像が作られました。
寺院の中には、所狭しと石像が並べられています。
そもそも羅漢(らかん)とは?
釈迦の弟子の中でも、特に位が高い聖者を「羅漢(らかん)」と言います。
釈迦が入滅した際に集まった弟子の数が500人だったことから、「五百羅漢」とも呼ばれます。
五百羅漢をテーマにした石像群や絵画はよく見かけますが、1200体もの羅漢様が見れるのは全国でも珍しいです。
しかも全て手彫りなので、同じものは一つもありません。
中には、マスコット(?)的なかわいらしい石像もありました。
寺院内の紹介
愛宕念仏寺の敷地は広くありませんが、どの建物も雰囲気があって見応えがあります。
地蔵堂
入り口から坂道を登ると、最初に見えてくるのが「地蔵堂」です。
地蔵堂には靴を脱いで入ることが出来ます。
中には「あたご本地仏火除地蔵尊」が安置されていて、火伏せ(火災を防ぐ)のご利益があります。
ふれ愛観音堂
「ふれ愛観音」が安置されていて、触ることが出来ます。
元の色は黄金ですが、触られすぎてツルッツルになっています。
多宝塔
左上に見えるのが多宝塔です。
手前も石像がいっぱいですが、苔が生えたりして表情がちょっと見え辛くなっています。
混雑具合
観光地の嵐山にありますが、こんな奥地まで来る観光客は限られているので空いています。
紅葉シーズンに行っても写真ぐらいの人の少なさなので、人混みに疲れたときにもオススメの場所です。
所要時間は30〜60分
そんなに大きな寺院ではないので、30分ぐらいで見て回れます。
でも「どんな表情の石像がいるかな?」とか探し始めると、あっという間に時間が過ぎていきます。
結局、僕は1時間ぐらい滞在しました。
拝観時間と拝観料
営業時間 | 8:00〜16:30 | |
定休日 | 年中無休 | |
拝観料 | 高校生以上:300円、中学生以下:無料 | |
公式サイト | 利用案内(最新情報を確認下さい) |
朝早く(8:00)から拝観出来るので、可能ならば朝に訪れましょう。
アクセス
住所 | 〒616-8439 京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町2-5 | |
電話番号 | 075-285-1549 | |
電車+バス | 嵐電「嵐山駅」からバス20分 | |
駐車台数 | 約10台 | |
駐車料金 | 無料 | |
公式サイト | 交通アクセス(最新情報を確認下さい) |
アクセスは悪いので、嵐山駅からタクシーを使うことをオススメします。(3kmぐらいなので、タクシー代は1000円ぐらいのはず)
バスは時間に遅れることも多いので、朝一以外は使わない方がいいです。
愛宕念仏寺からの帰りは、嵐山駅まで歩いて行くのもオススメです。
帰り道には、苔寺で有名な「祇王寺」や、賽の河原で知られる「あだし野念仏寺」などがあります。
地図
最後に
愛宕念仏寺はアクセスは悪いですが、手作り感あふれる石像が並んでいて、なごやかな気持ちになれる寺院です。
観光客も少なめで穴場スポットなので、嵐山に行く際には訪れてみてください。
どっちかと言えば、有名な寺院とかを回った後の、京都旅行2回目以降の人にオススメです。