こんな人にオススメ
はじめに
北海道は大きいので、道内の移動にも時間がかかります。
特に網走方面へ旅行するには、新千歳空港からだと遠すぎるので、僕は網走に近い「女満別（めまんべつ）空港」を利用することにしました。
そして空港からの移動手段を調べていると、
「最寄り駅へは歩いて行けるけど、秘境駅らしい」
という情報を手に入れます。
地図を見ると空港から駅までは1.7kmで、徒歩22分ほど。
大きい空港だと搭乗口まで10分ぐらい歩くこともありますし、普通に徒歩で行けそうじゃないですか。
話の真相を突き止めるべく、訪れてみることにしました。
女満別（めまんべつ）空港
女満別空港は地方空港ですが、周辺には網走や知床・阿寒湖などの観光地が多く、年間の利用客は70〜80万人にもなります。（これはコロナ前の数字ですが、失礼ながら思ったより多い！）
発着便は、ほとんどが羽田と新千歳空港からです。
僕は乗り換えが面倒だったので、夏の間だけ運行する伊丹空港との直行便を利用しました。
女満別空港を散策
女満別空港は、レストランや売店もあって普通に賑わっています。
とりあえず、レストランで腹ごしらえをします。
北海道産の玉ねぎ・ジャガイモ・お肉を使った贅沢なカレーと、ミニ海鮮丼です。
自己主張が激しいジャガイモや、揚げた玉ねぎが乗っています。
空港の隣町がカーリングの聖地なので、サイン付きのストーンが置いてありました。
北見市にはカーリング専用のアイスリンクがあるほど、一般に浸透しているそうです。
空港の駐車場ですが、かなりの数の車が停まっています。
この空港の最寄り駅が、秘境駅なんてことがあるんでしょうか？
「他の空港の最寄り駅に比べたら利用者が少ないだけで、大げさに秘境駅って言ってるだけじゃないの？」という考えが、頭をよぎります。
空港から駅へ
真実を求めて、駅に向かって出発です。
空港から5分も歩くと、北海道らしい景色になってきました。
女満別空港は木に囲まれているので、着陸する飛行機は森に吸い込まれるようにして消えていきます。
実に北海道らしい風景です。
この牧草ロール（ばっかんロール）は、冬季の家畜の餌などに使用されます。
今まで電車やバスから牧草ロールを見かけることはありましたが、歩いてゆっくり眺めるのは初めてです。
ロールベーラーと呼ばれる、牧草ロールを作る機械もありました。
ぜひ動いているところが見てみたい。
西女満別（にしめまんべつ）駅
すでに20分ほど歩いているので、そろそろ駅が見えてきても不思議ではありません。
方角的には、この道路の突き当たりを左に曲がるはずですが・・・。
道がない？
左に曲がりたいのに、道がありません。
周りを見渡すと、何か看板が見えます。
え？
まさか？
なん・・・だと・・・？
道が未舗装です。砂利です。駅前という概念が崩壊しそうです。
ちなみにあとで分かりますが、裏道とかじゃありません。
西女満別駅へのメインストリートです。
案内の看板が無ければ、絶対に立ち入らない道を進んで行きます。
すると建物が見えてきました。
えきしゃ！
駅舎です。
もう無人駅とかそんなレベルじゃありません。
駅の利用者数を調べて見ると、１日平均4〜5人！
間違いなく秘境駅です。
ホームにまで草が生えています。
これ、空港の最寄駅ですよ？
電車の本数は上下合わせて1日18本程度と、意外に多い。
でも空港の発着時間とリンクしているわけではないので、調べてから行かないと平気で2時間待ちとかになります。
空港から駅までの所要時間
女満別空港から西女満別駅までは、徒歩で30分ほどです。
距離的には1.6kmぐらいですが、空港からなので荷物が多いことと、写真を撮りながら進むことを考えると、それぐらいの時間になると思います。
最後に
西女満別駅は、正真正銘の秘境駅でした。
意外と道中が楽しかったですが、結局30分ぐらい歩きますし、人にはオススメ出来ません。
女満別空港からは素直にバスを利用しましょう。
ただし、牧草ロールの時期（8月半ば？）に行けば、北海道らしい風景を存分に楽しめるので悪くないかもしれません。