北の大地の水族館|小さくても個性爆発の水族館(北海道) ☆☆

2021年2月24日

北の大地の水族館の「生命がきらめく滝つぼ」

こんな人にオススメ

・キラキラした水族館が好きだ(サンシャイン水族館とか)

・北海道にしかない施設に行きたい

・旭川や網走エリアに行く予定だ

北の大地の水族館とは

北の大地の水族館の外観

北の大地の水族館は、北海道北見市にある水族館です。

小さな水族館ですが、水族館プロデューサーとして有名な中村 元がボランティアで設計を手伝ったこともあり、個性的な施設になっています。

今回はそんな水族館の魅力を紹介します。

 

中村 元(なかむら はじめ)

水族館のリニューアル請負人として有名な人物です。

最初は鳥羽水族館に勤務していて、リニューアルオープンを成功させたのが始まりになります。

その後も、新江ノ島水族館(神奈川)、サンシャイン水族館(東京)、マリホ水族館(広島)など、見応えのある水族館をプロデュースされています。

 

「世界初」と「日本一」

北の大地の水族館の魚

プロデューサーの中村氏は、自然の世界をそのまま水の塊にして水族館に持ってきたような、リアルな展示を大切にしています。(”水塊”と呼んでいます)

他の水族館の20分の1とも言われる低予算の中でも、その手腕を発揮し、ここでしか見れない「世界初」と「日本一」がたくさんある水族館になりました。

それでは実際に見ていきましょう。

 

生命がきらめく滝つぼ

北の大地の水族館の「生命がきらめく滝つぼ」

世界初の、滝つぼを下から観察できる水槽です。

上からは滝が流れていて、激流の中で泳ぐ魚を見ることが出来ます。

北の大地の水族館の「生命がきらめく滝つぼ」

泳いでいるのはオショロコマで、寒い地域に住むイワナみたいなものです。(別名:カラフトイワナ)

常に水の状況が変わるので、ずっと見ていられるような不思議な水槽でした。

 

ジャンプ水槽

北の大地の水族館の「ジャンプ水槽」

世界初の、魚がジャンプする水槽です。

ヤマメは水位が下がると、新しい水場を求めて川上へジャンプする習性があります。(”遡上:そじょう”と言います)

それを利用した水槽ですが、僕が行ったときはジャンプしてくれませんでした・・・。 

約20分サイクルで、満水と低水位状態を繰り返しますので、水位が下がったときを狙って見に行きましょう。

北の大地の水族館の「ジャンプ水槽」の注意事項

注意事項にも、「絶対に見られるわけではない」と大きく書かれています。

ヤマメの気分によっては、水位が下がっても遡上しません。

気分なら、仕方ないですね。

 

日本一の淡水魚「イトウ」

北の大地の水族館のイトウ

イトウは日本最大の淡水魚で、幻の魚と言われています。

現在は北海道の一部にしか生息しておらず、成長速度も遅くて1mを超えるには10年以上かかります。

この水族館では、そんな貴重なイトウが40尾以上展示されていて、迫力バツグンです。

ちなみに学名は”Parahucho perryi(パラフーチョ ペリー)”ですが、これは黒船のペリーが、イトウを欧米に持ち帰って紹介したことに由来します。

 

魔法の温泉水

北の大地の水族館のニジマス

水族館のある温根湯(おんねゆ)は、温泉が湧き出る地域になります。

最初は経費削減のために湧き水と温泉を使い始めましたが、普通の水より魚がキレイに早く成長することに気付き、「魔法の温泉水」と名付けられました。

たしかに肌のキメが細かくて、キレイに見えます。

魚にも美肌効果があるとは、湧き水&温泉、おそるべし。

 

アイディア満載の解説

スゴイのは水槽だけではありません。

魚の解説も、楽しく読めるように工夫されています。

ニジマスとヤマメの会話(LINE風)

北の大地の水族館のニジマスとヤマメの会話(LINE風)
北の大地の水族館のニジマスとヤマメの会話(LINE風)

オチもある、素晴らしい解説です。

北の大地の水族館のトゲモモヘビクビガメの解説

他にも情報が詰まりすぎているカメの解説など、愛情があふれています。

ほぼ全てが手作りの解説なので見応えがあります。

 

他の水槽もキレイ

他の水槽も紹介しておきます。

湧き水を使っているせいか、水の透明度が高い気がしました。

トゲモモヘビクビガメ

北の大地の水族館のトゲモモヘビクビガメ

飼育員Kが推している、トゲモモヘビクビガメです。

泳ぐ様子がカワイイみたいですが、僕が見ている間はピクリとも動きませんでした。

 

オオウナギ

北の大地の水族館の直立するオオウナギ

左のオオウナギは、なぜかずっと直立不動でした。

何してるんだろう?擬態?

 

フウセンウオ

北の大地の水族館のフウセンウオ

ミニサイズで可愛らしいフウセンウオです。

魚のくせに泳ぎが非常に苦手で、短いヒレを動かしながら移動する様子がカワイイです。

 

レッドテールキャットフィッシュ

北の大地の水族館のレッドテールフィッシュキャット

ナマズは、ヒゲがネコに似ていることからキャットフィッシュと呼びます。

このナマズは尻尾が赤いので、名前の最初にレッドテールが付きます。
覚えやすいですね。

ちなみに原産地のアマゾンでの呼び名は、”ピララーラ(Pirarara)”です。
「マジで?」と思いましたが、調べると本当でした。

 

ピラルク

北の大地の水族館のピラルク

世界最大の淡水魚、ピラルクです。

1億年以上も姿が変わっていないので「生きた化石」とも言われます。

見た目からして、古代魚の風格が漂いますね。

でも水が透明すぎるせいか、温泉の美肌効果のせいか、僕が今まで見てきたピラルクと顔が違う気がする・・・。

北の大地の水族館の出口

他にも、冬には水槽の表面が凍りつく「四季の水槽」や、古い角質を食べてくれるドクターフィッシュもいます。

規模としては小さい水族館ですが、ここにしかないものが見れますので、水族館好きは訪れるようにしましょう。

 

入場料と所要時間

北の大地の水族館の外観

入場料は大人670円で、小学生以下は無料です。

所要時間は、ゆっくり回って40〜60分ぐらいだと思います。

 

アクセス

道の駅おんねゆのからくり時計

水族館のある「道の駅 おんねゆ温泉」までは、最寄りの留辺蘂(るべしべ)駅からバスで20分ほどです。

まず留辺蘂駅までが遠いと思うので、旭川・網走エリアに行くときに合わせて訪れましょう。

バスも1日4本とかなので、時刻表の確認は必須です。

バスの時刻表:公式サイト

最後に

北の大地の水族館のレッドテールキャットフィッシュ

北の大地の水族館は、小さいながらも情熱と愛情にあふれた水族館です。

辺境の地でアクセスしづらいですが、水族館好きならば必見の場所になります。

水族館の近くには「北きつね牧場」や「コロポックル影絵美術館」などもあるので、一緒に訪れましょう。

 

周辺の観光施設

北きつね牧場

北きつね牧場|放し飼いのキツネやタヌキに会える楽園(北海道) ☆☆

北海道の北見市にある牧場を紹介します。
柵なしでキツネに出会える施設です。

続きを見る

水族館から徒歩5分のところにある「北きつね牧場」です。

放し飼いにされたキツネやタヌキを、間近で見ることが出来ます。

 

コロポックル影絵美術館(ちゃちゃワールド内)

コロポックル影絵美術館(ちゃちゃワールド内)

影絵作家で有名な、藤城清治の美術館です。

水族館から北に30kmぐらい行った場所にあります。

車だと行きやすいですが、電車だとちょっと不便です。

コロポックル美術館:公式サイト

 

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