記事の要約
・ファミリー向けに特化したテーマパーク
・ミニチュア好きなら大人だけでも楽しめる
・アトラクションを目的にしてはいけない
レゴランド・ジャパンとは
レゴランドは、愛知県にあるレゴを題材にしたテーマパークです。
他の巨大テーマパークと比較されることも多いですが、実際に行ってみると「ターゲット層も、園内の作りも全然違うな」と感じました。
そんなレゴランドの楽しみ方について解説していきます。
ファミリー向けに特化
レゴランドのメインターゲット層は、3〜12歳の子供がいるファミリーです。
公式ホームページでも「3歳から乗れるアトラクションがいっぱいのキッズ・テーマパーク!」と宣伝しています。
ファミリーの満足度は高いみたいで、帰り道では家族連れが年パスを買うブースに吸い込まれていくので、思わず出口がそっちにしかないのかと勘違いしたほどです。
子供が楽しめる工夫が多い
レゴランドには「押したら何かが起こるボタン」のような、子供が喜びそうなものが多く設置されています。
設置場所もよく考えられていて、子供が退屈しないような絶妙な距離で置いております。
ベンチの数も多いですし、日本のテーマパークや展覧会関係者は、全員視察に行くべきレベルです。
レゴランドは狭い?
他の巨大テーマパークに比べれば狭いですが、ワンテーマの施設なら普通の大きさだと思います。
ファミリーなら歩き回るのに1日かかるんじゃないでしょうか。
ちなみに拡張工事も進んでいて、2025年には新エリアもオープンして敷地が40%ほど広くなる予定です。
大人だけでは楽しめない?
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにあるような刺激的なアトラクションを期待していくと、上のエジプト人のような顔をして帰ることになります。
大人にとってのレゴランドは、雰囲気と懐かしさと、観光地をレゴで再現した「ミニランド」を楽しむものだと思っています。
僕は想像以上に満足出来たので、後でオススメのアトラクションと合わせて紹介します。
食事が高い?
値段的には、他のテーマパークと同じぐらいと感じました。
ポテトとドリンクがセットで600円、食事は大体1500〜2000円ぐらいで、2200円で食べ放題のバイキングとかもあります。
レゴランドの周辺には飲食店も多いですが、通常の一日券では再入場できないので注意しましょう。
入場料金が高い?
当日券だと大人で7100円ですが、公式サイトから事前予約すれば5200円〜6400円ぐらいになります。
一週間以上前に買うのがお得なので、予定が決まったら買っておきましょう。
よく「入場料が高すぎ!」と言った感想を見かけますが、レゴランドを運営しているマーリン・エンターテイメンツは、世界中のレゴランドやマダムタッソー館(有名人の蝋人形施設)などを手がけています。
当然、運営ノウハウも熟知しているわけで、年パスの設定金額を見れば戦略の一端が見えてきます。
施設 | 年パスの種類 (除外日:大型連休) | 大人料金 |
レゴランド・ジャパン | スタンダード | 16,400円(一日券:7100円) |
ディズニーランド | ディズニーランドのみ | 68,000円(一日券:9400円) |
USJ | 年間パス | 26,800円(一日券:8900円) |
レゴランドは年パスが安すぎるので、どう見てもリピーター狙いですね。
レゴランドがある中京工業地帯は、東京や大阪の他の都市圏に比べて一人暮らしが少なくて、3世代(祖父母・親・子)が同居している割合が高い地域です。
土地柄的にもこの戦略はハマっているようで、僕が訪れた日も多くの家族連れが公園感覚で遊びに来ているようでした。
そして一回しか利用しない旅行客からは高い金額を取るという、非常に理に適った戦略です。
ぶっちゃけ一日券は高いですが、お得にする方法はあります。
お得なコンボチケットで、再入場も可能に。
隣接している「シーライフ」という水族館があるんですが、レゴランドとセット券を買えば、シーライフの入場料が大人1700円から500円に割引されます。
それだけでもお得ですが、このコンボチケットなら1回だけレゴランドの再入場が出来るようになります。(通常の一日券では再入場不可)
他にも、安くなるキャンペーンを冬の時期や地元向けにしていることもあるので、見つけたら積極的に利用していきましょう。
大人向けのメイン施設「ミニランド」
それでは、大人向きのメイン施設と考えている「ミニランド」から紹介していきます。
日本各地の観光名所が、1000万個以上のレゴで再現されています。
けっこう規模は大きくて、栃木の「東武ワールドスクウェア」や、東京に最近オープンした「スモールワールズTOKYO」のような感じですね。
ミニチュア好きなら、ここで時間が無限に過ぎていきます。
ここにも「押したら何かが起こるボタン」があるので、見つけたらとりあえず押しておきましょう。
姫路城(兵庫)
兵庫県の姫路城です。かなり大きくて存在感があります。
・・・あれ?
今、天守閣が動いたような・・・
!!
姫路市のゆるキャラ「しろまるひめ」ちゃん!
しばらく時間が経つと戻っていきました。
周辺のボタンを押しても出てこなかったので、出現条件は今でも分かりません。(もしかしたら時間が決まっているのかも?)
お台場のユニコーンガ○ダム(東京)
東京のお台場ゾーンには、ガ○ダムっぽいロボットがいました。
著作権に配慮された結果、この形に落ち着いたんだと思います。
こういうB級っぽさ好きです。
道頓堀(大阪)
大阪の道頓堀です。
グ○コポーズを決めている観光客も再現されていたり、芸が細かいです。
清水寺(京都)
京都の清水寺です。
こういったミニチュア施設では珍しく、周囲の街並みまで再現されています。
平安神宮(京都)
京都の平安神宮です。
実物を見るのと、こうやって俯瞰的に上から見るのとでは印象が変わりますね。
名古屋の街並み(愛知)
やはりレゴランドがある名古屋のミニチュアは充実していました。
中央のスパイラルタワーは、モード学園の名古屋校になります。
写真には載ってませんが、某クルマ工場も再現されています。
名古屋ドーム(愛知)
名古屋ドームですが、数えきれないほどの人物がレゴで再現されています。
名古屋に本社を置く興和株式会社が命名権を購入したので、今の正式名称は「バンテリンドーム」になりました。
あの塗り薬で有名なバンテリンの会社ですね。他にはコルゲンコーワとかキャベジンとか。
なんだか健康になりそうなドーム名です。
ミニランドの登場人物
ミニランドにはたくさんの登場人物が配置されていて、どこかしらで何かが起こっています。
こういうのが好きな人は、けっこう時間が潰れていくと思います。
僕が目についた人物を少しだけ紹介しておきます。
北海道の登別ゾーンでは、8月に行われる地獄祭りを再現しています。
実際の地獄祭りも、仮装を楽しめるイベントになっています。
某サムライ映画の撮影中です。
こういうプチドラマが、色んな場所で繰り広げられています。
オススメのアトラクション
次にオススメのアトラクションを紹介していきます。
あくまで大人目線で選んでいます。
アトラクション代は全て入場料金に含まれているので、追加料金はかかりません。
最初に行くべきところ
子供と一緒に行く人は、レゴ作りなどを教えてくれるワークショップの予約を最初にしましょう。
ワークショップは人気なので、連休はすぐに枠が埋まることもあるみたいです。
次に紹介する「レゴ・ファクトリー・ツアー」と「サブマリン・アドベンチャー」も人気アトラクションで待ち時間が長い傾向なので、なるべく朝早くに行っておきましょう。
レゴ・ファクトリー・ツアー
レゴブロックの工場が見学できる施設です。
日本でレゴを作っているのは、ここだけになります。
スタッフさんの解説を聞いた後、5分ぐらい自由に工場を見学出来ます。
一回に案内出来る人数が限られているので、どうしても待ち時間が長くなってしまうみたいです。
ハリボテの工場っぽくしているだけの施設かと思いきや、本当の製造機械も設置されていて驚きました。
帰りには、お土産としてブロックを一つ貰うことが出来ます。
隅で重大事故が起こっていますが、工場が止まることはありません。
このレゴ人形、胸ポケットにペンが刺してあったりして、無駄にディティールに凝っていますね。
サブマリン・アドベンチャー
海の中を潜水艦で進んでいくアトラクションです。
入り口のオブジェクトがタコに引きづり込まれていますが、特にホラー要素は無いので小さな子供でも大丈夫です。
レゴっぽい機体に乗り込んでいきます。
オススメの座席は進行方向の右側です。(搭乗口と反対方向。前か後ろかはどっちでもいいです)
なんと本物の水中を通っていきます。
実際に魚も泳いでいて、レゴで作られたオブジェクトも展示してあります。
レゴランドの運営会社は水族館も経営しているので、そのノウハウが流用されているようでした。
サメまで泳いでいます。
多分、レゴランド内で一番お金がかかっているアトラクションです。
オブザベーション・タワー
レゴランドの中央に位置する高さ60mほどのタワーです。
展望台が付いていて、上からの景色を楽しむことが出来ます。
丸い筒状の展望台に乗り込み、回転しながら上に昇っていきます。
急に落下したりはしないので安心して下さい。
数分で頂上に到着します。
レゴランドを一通り回った後に乗った方が、その日を思い出せていいんじゃないかと思います。
レゴ・ニンジャゴー・ライブ
ぶっちゃけ面白いショーではありませんでしたが、表現手法が非常に挑戦的でした。
レゴの人形劇なんですがキャラクターの演じ方が、人形の手足に棒を付けて後ろにいる黒子が操作する方式です。
伝統芸能の人形浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)みたいと言えば分かるでしょうか。もしくは芸人がよくしている分身人形の棒ダンス。
表現方法は面白かったんですが、ストーリーが酷かったです。
意味のない設定が積み重なっていって、生かされることもなく終わっていく打ち切り漫画を見たような感覚になりました。
大人が楽しめなくても、最終的には子供が楽しめていれば成功と言えますが、多くの子供も途中で飽きて寝そべったりしていました。
今考えると、無意識に映画の「レゴムービー」みたいなものを期待していたのが悪かったのかもしれません。(子供はもちろん楽しめて、大人も素直な気持ちになれば楽しめるような)
音声が全部録音なので、ライブなのにアドリブが出来ないのも厳しいところですが、客に受けない部分はカットしていった方がいいんじゃないかと思います。
園内の散策
オススメの場所は以上ですが、レゴランドには他にも多くのエリアとアトラクションがあります。
各エリアの雰囲気を少しだけ紹介します。
アドベンチャー
エジプトをテーマにしたエリアです。
考古学者っぽいオジサンの虫眼鏡の中も、うまくレゴで表現されています。
ナイト・キングダム
中世のお城のようなエリアです。
割とスリリングなジェットコースターとかがあります。
パイレーツ・ショア
海賊をテーマにしたエリアです。
ずぶ濡れになるようなアトラクションもあるので、暑い時期に行きたい場所です。
レゴ ニンジャゴー・ワールド
ニンジャを題材にしたエリアです。
ちなみに後ろに写っているドーム型の施設は「ポートメッセ名古屋」という展示場で、レゴランドとはまったく関係ありません。
最初レゴランドの一部かと思って、通じる道を探してしまいました。
最近出来たエリアで、「フライング・ニンジャゴー」というアトラクションも新設されました。
USJにある某アトラクションのような名前ですが、こちらはルートが単純です。
でも自分の両手で羽を操作して、ぐるぐる回ったりすることが出来ます。
レゴのマンホール
マンホールもレゴ仕様になっています。
「中部電力」の文字も入っているので、本物のマンホールですね。
園内にレゴパーツ
レゴランドを散策していると、「昔、こんなパーツあったよな」と思い出させてくれるオブジェクトが多く展示されています。
思わぬところにレゴが潜んでいることもあるので、注意しながら散策しましょう。
混雑具合
ガラガラだったのはオープン当初だけで、今は普通に家族連れで賑わっています。(少なくとも休日は)
大型連休には入場制限をすることもあるので、入場券は事前に準備しておきましょう。
年パス保持者が多いせいか、開演時間直後はめちゃ空いているので、「ワークショップ」、「レゴ・ファクトリーツアー」、「サブマリン・アドベンチャー」だけは先に行っておきましょう。
他のアトラクションは、そんなに待たなくていいはずです。
所要時間
大人だけで行く場合でも、最低2時間は見ておいた方がいいです。
ミニランドの滞在時間次第ですが、僕はなんだかんだで合計4時間ぐらいいました。
家族連れなら普通に1日かかります。
オススメの時期
水を使うアトラクションもあるので、なるべく冬は避けた方がいいかもしれません。
あとは基本的に屋外なので、晴れの日が望ましいです。
冬の雨の日とかだと多分ガラガラですが、そっちの方がいい人は逆に狙っていきましょう。
入場チケットも夏より安いはずです。
レゴランド・ホテル
レゴランドに隣接しているオフィシャルホテルです。
全室に子供部屋が付いていて「遊べるホテル」がコンセプト。
某テーマパークのオフィシャルに比べれば値段も安いので、家族でレゴランドに行くときの第一候補にしていいんじゃないでしょうか。
楽天トラベルで「レゴランド ジャパンホテル」を見る
じゃらんで「レゴランド ジャパンホテル」を見る
ぶっちゃけ、上のリンクから予約してもらうと僕に報酬が入るのでありがたいですが、平日に予約するなら公式サイトからの方が安かったです。
逆に休日なら公式サイトでも割引はないので、むしろ楽天やじゃらんの方が独自クーポンやポイントで安くなる場合もあるので、利用してもらえればと思います。
営業時間と入場料
営業時間 | 10:00~17:00 | |
定休日 | 年中無休 | |
入場料(当日券) | 大人7100円、12歳以下4600円 | |
公式ホームページ | 開館時間・料金(最新情報を確認下さい) |
当日券は割高なので、必ず事前にチケットを買っておきましょう。
チケットの種類は、水族館「シーライフ」とのコンボチケットがオススメです。(シーライフは大抵18:00まで営業)
コンボチケットだと、当日に1回だけレゴランドに再入場することが出来るようになります。
東海エリアに住んでいる人は、特別割引チケットを利用出来る場合もあるので注意しておきましょう。
閑散期の冬にキャンペーンをしていることが多いみたいです。
アクセス
住所 | 〒455-8605 愛知県名古屋市港区金城ふ頭2-2-1 | |
電話番号 | 0570-05-8605 | |
電車 | 金城ふ頭駅から徒歩10分 | |
駐車台数 | 5010台 | |
駐車料金 | 平日1000円、休日1500円(24時間) | |
公式サイト | 交通アクセス(最新情報を確認下さい) |
金城ふ頭駅からは歩いて10分ほどですが、途中でショップの間を抜けていくので体感的には5分ぐらいです。
車で訪れる場合は駐車場がちょっと遠いので、一旦レゴランド近くで家族を降ろした方がいいかもしれません。
レゴランド専用の駐車場じゃなくて、このエリア全体で5000台規模の大きな駐車場が1つあります。
地図
最後に
レゴランドは実際に行ってみると、普通に良質なテーマパークでした。
ただしファミリー以外が訪れる場合は、観光地をレゴで再現したミニランドがどれだけ楽しめるかにかかっていると思います。
ファミリーはとりあえず一回は行ってみたらいいんじゃないでしょうか。