伏見稲荷大社|夜でもライトアップされている千本鳥居( 京都) ★★

2021年7月7日

記事の要約

・伏見稲荷大社は、実は24時間営業

・夜は観光客も少なくて幻想的

・夏は虫や野生動物に注意

伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)とは

伏見稲荷大社の正面入り口

伏見稲荷大社は、京都の伏見区にある神社です。

超有名スポットですが、24時間営業なのは意外と知られておらず、京都では数少ない夜の観光地になります。

昼間とは一味違う、夜の伏見稲荷大社の魅力を紹介していきます。

夏は注意

夏は熱中症になる恐れや、虫や野生動物と出会う確率が高まるのでオススメ出来ません。

ちょっと肌寒いぐらいの春や秋がベストシーズンです。

出来れば2人以上で訪れましょう。

 

お稲荷さんの総本山

伏見稲荷大社の境内

伏見稲荷大社は、全国に3万以上ある稲荷神社の総本山です。

1300年の歴史があって、近畿エリアでは一番参拝者が多い神社になります。(全国でも4位)

 

なぜキツネがいる?

伏見稲荷大社のキツネ像

稲荷神社と聞けば、キツネを連想する人も多いと思います。

そもそも、お稲荷さん(稲荷大明神)は穀物・農業の神様のことです。

キツネは穀物を荒らすネズミを捕ってくれたり、金色の尻尾が実った稲穂に似ていることから、お稲荷さんの使いと考えられるようになりました。

伏見稲荷大社のキツネ像

そのため、ほとんどの稲荷神社ではキツネ像が置かれています。
(地域によっては、お稲荷さん=キツネと解釈している場合もあります)

 

絵馬までキツネ

伏見稲荷大社のキツネ型の絵馬

伏見稲荷大社の絵馬も、キツネの形をしています。

神の使いとして、ちゃんと神様まで届けてくれそうな姿ですね。

伏見稲荷大社のキツネ型の絵馬

もはや狐の原型をとどめていない絵馬もありました。

絵馬を書きたい場合は、夜ではなく8:30〜16:30に訪れましょう。

 

千本鳥居の意味は?

伏見稲荷大社の千本鳥居の意味

伏見稲荷大社と言えば、千本鳥居が有名ですね。

そもそも鳥居が建てられる理由は、「神域(神様の住む場所)と、人間が住む場所の境界」を分かるようにするためです。

伏見稲荷大社の場合には少し違う意味があって、江戸時代頃から「願いが通った(叶った)」お礼という意味で鳥居が奉納されるようになりました。

今では千本どころではなく、一万本以上の鳥居が設置されています。

伏見稲荷大社の山の中

鳥居は21万円〜160万円ぐらいで奉納出来るので、興味のある方は建ててみてください。

鳥居奉納の案内:公式サイト

 

夜の伏見稲荷大社の見どころ

伏見稲荷大社の入り口

それでは夜の伏見稲荷大社を紹介していきます。

先に言っておくと、伏見稲荷大社の敷地には山があって、めちゃくちゃ広いです。

夜に登るのは、途中の「四ツ辻」までにしておきましょう。

それ以上は人が少なくなって、足元も暗くなって危険です。
(昼間ならお店もやっているので、山頂まで登っていいと思います)

 

夜ならではの雰囲気

伏見稲荷大社の正面入り口

まずは正面の入り口からです。

昼間は人で溢れかえっていますが、夜はとても静かです。

ライトアップもほどほどで、神社本来の厳かな雰囲気を楽しめます。

伏見稲荷大社の案内図

境内には地図があるので、案内に沿って参拝して行きましょう。

 

伏見稲荷大社の本殿

伏見稲荷大社の本殿

伏見稲荷大社の創建は710年頃と言われていて、枕草子や今昔物語にも登場するほどの歴史があります。

本殿は応仁の乱で消失してしまいましたが、1499年に再興されました。

500年前の建物とは思えないほど、キレイに整備されています。

 

千本鳥居の始まり

伏見稲荷大社の千本鳥居

少し進むと、千本鳥居の始まりです。

伏見稲荷大社の千本鳥居

昼間だったら鳥居の前には人が並んでいますが、夜なのでほぼ誰もいません。

午後8時ぐらいに行きましたが、少し人が通るくらいです。

 

おもかる石

伏見稲荷大社のおもかる石

伏見稲荷大社には「おもかる石」という有名な石があります。

まずは願い事をした上で、灯籠に置かれている丸い石を持ち上げます。

そのときに予想よりも石が軽ければ願いが叶い、思ったより重かったらまだ努力が必要ということになります。

「このコロナの時代に、人が触ったものを持つのはちょっと・・・」と思った人も安心してください。

伏見稲荷大社の抗ウィルス加工されたおもかる石

おもかる石には、抗ウィルス加工がしてあります!

石にも抗菌処理って出来るんですね。

伏見稲荷大社のおもかる石の場所

昼間は「おもかる石」待ちの行列が出来ていますが、夜はいくらでも触り放題です。

逆に目立たなすぎて素通りしてしまう人もいるので、見逃さないようにしましょう。

最初の千本鳥居を抜けた場所(写真の右奥)に、「おもかる石」が置いてあります。

 

四ツ辻を目指す

伏見稲荷大社のライトアップ

あとは展望台のある四ツ辻を目指して、ひたすら登って行きます。

ほとんど一本道なので迷うないと思います。

伏見稲荷大社の小さい鳥居

途中には、多くのミニ鳥居が奉納されています。

適度に寄り道しながら進んでいきましょう。

 

猫もたくさん?

伏見稲荷大社の猫

鳥居の多さは知っていましたが、猫も多いのに驚きました。

伏見稲荷大社の猫

道の隅に座って観光客を眺めている猫や、何もない空間を見つめているちょっと怖くなる猫など、4〜5匹は見かけました。

奈良の鹿みたいに宗教的な意味はなく、ただ住んでいるだけのようです。

 

唯一の分かれ道

伏見稲荷大社の分かれ道

登っていると、ほぼ唯一の分かれ道に着きます。

左に行くと帰り道になるので、必ず右の「御山参道」の方へ向かいましょう。

帰りは左の「御産場・本殿へ」を通ると、駅までのショートカットになります。

伏見稲荷大社の石段

千本鳥居にも飽きてきた頃に、ようやく四ツ辻に到着です。

 

四ツ辻(展望台)へ

伏見稲荷大社の四ツ辻

別れ道がいっぱいある場所に出たら、それが「四ツ辻」です。

ここまで写真を撮りながら登っているので、入り口から60分ぐらいかかっています。

伏見稲荷大社の四ツ辻からの夜景

「四ツ辻」は夜景スポットと言われていますが、景色はさほど良くありません。

視界もそんなに開けていないので、言われなければ気付かないレベルです。
(逆に期待しなかったら、そこそこ良いかも?)

伏見稲荷大社の四ツ辻の周辺案内図

さらに登ることも出来ますが、この四ツ辻で引き返すことをオススメします。

この先は似たような景色が続くだけですし、人も少なくなって暗闇や野生動物などの危険もあります。

四ツ辻から山頂まで行って戻ってくる場合は、一周30〜40分かかります。

 

四ツ辻の先には何があるの?

伏見稲荷大社の御劔社

一応、四ツ辻の先も登ってきたので、写真をざっと紹介しておきます。

 

御劔社(みつるぎしゃ)

伏見稲荷大社の御劔社

名前に「劔(つるぎ)」が入ったカッコいい神社です。

三条宗近(さんじょうむねちか)という刀匠が、一条天皇の宝刀「小狐丸(こぎつねまる)」を鍛えた場所として語り継がれています。

刀を作るのにキツネが手伝ったことから、こんな名前の刀になりました。

伏見稲荷大社の御劔社の手水

入り口にある手水も、刀から出ています。

 

お店は閉まっている

伏見稲荷大社の恋占い

昼間なら休憩や食事が出来ますが、夜なので当然閉まっています。

夜には恋占いのおみくじを買うぐらいしかないので、100円玉2枚を忘れずに持って行きましょう。

伏見稲荷大社の恋占い

小吉!

 

所要時間は90〜120分

伏見稲荷大社の大量のわらじ

入り口から四ツ辻までは、観光しながら60分ぐらい。帰りは寄り道しないので30分として、合計90分は必要だと思います。

ゆっくり歩いたり休憩しながらだと、120分は見ておきたいところです。

 

夜の注意事項

歩きやすい服装で

伏見稲荷大社のキツネ

歩きまわるので、動きやすい服装で訪れるようにしましょう。

地面はずっと石畳なので、普通の運動靴で大丈夫です。

 

野生動物に注意

伏見稲荷大社の猿

伏見稲荷大社には、猿やイノシシが出ます。

不幸な事故はまだありませんが、被害者第一号にならないために気をつけましょう。

あんまり夜遅くになると参拝客も少なくなるので、遅くても20:00ぐらいには到着して22:00には帰るようにしましょう。

特に女性は2人以上で行った方がいいと思います。

 

懐中電灯は不要

伏見稲荷大社のライトアップされた道

適度にライトアップされているので、懐中電灯は使いませんでした。

一部にちょっと暗い道もありますが、個人的にはスマホのライトで十分だと思います。

 

飲み物は持参

伏見稲荷大社の高い飲み物

山の中にも自動販売機はありますが、地上より値段が高いです。

駅の近くにはコンビニもあるので、飲み物を調達しておきましょう。

 

トイレは山に登るまでに済ませておく

伏見稲荷大社の夜は閉まるトイレ

山の中のトイレは閉まっています。

駅か、入り口付近のトイレで済ませておきましょう。

 

なるべく真夏は避ける

伏見稲荷大社の風景

暑くなると、野生動物や虫との遭遇確率が上がります。

春か秋の涼しい日を狙いましょう。

 

拝観時間と拝観料

伏見稲荷大社のお店
営業時間24時間営業(店は8:00〜16:30ぐらい)
定休日年中無休
拝観料無料

年中無休の24時間営業なので、いつでも参拝出来ます。

おまけに拝観料も無料。

日の出に合わせて、早朝に訪れてもいいかもしれません。

 

アクセス

伏見稲荷大社駅の外観
住所〒612-0882 京都市伏見区深草薮之内町68番地
電話番号075-641-7331
電車+バス京阪「伏見稲荷駅」から徒歩5分
JR「稲荷駅」から徒歩1分
駐車台数175台
駐車料金無料
公式サイト交通アクセス(最新情報を確認下さい)

無料の駐車場もありますが、電車で訪れるのがオススメです。

駅から降りてすぐなので便利です。

 

地図

 

最後に

伏見稲荷大社の風景

伏見稲荷大社は、夜に行くと人が少なくて、神社本来の雰囲気を楽しむことが出来ます

京都は夜に観光できるところも少ないので、エネルギーが有り余っている旅行者に最適です。

最低限の準備と警戒心を持って、ぜひ夜の伏見稲荷大社を訪れてみてください。
(夜に行くのが心配な人や、一人の場合は早朝でもいいかも。)

 

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