やくざる号|半日で屋久島を周遊するバスツアー( 鹿児島) ★★

2021年3月17日

屋久島のヤクザル

こんな人にオススメ

・屋久島を効率よく観光したい

・半日だけ予定が空いている

・山登りは出来ないが、大きい屋久杉を見たい

やくざる号とは

中間ガジュマルの近くの木
中間ガジュマル近くの木

「やくざる号」は、屋久島を周遊するバスツアーです。

「午前」と「午後」の2つのコースがあって、それぞれ違う場所を観光します。

非常によく考えられたバスツアーで、午前と午後のコースに参加すれば屋久島の魅力を一通り堪能できます。

今回は、屋久島に来たらぜひ利用してほしい「やくざる号」を紹介していきます。

やくざる号:予約サイト(ベルトラ)

 

午前のコース

午前は、島の沿岸をぐるっと回るコースです。

乗車場所は、宮之浦・小瀬田・麦生・尾之間・安房で、ホテルのあるエリアはカバーされています。(安房エリアに泊まった方が朝寝坊できるのでオススメ)

 

千尋(せんぴろ)の滝

屋久島の千尋の滝

まず最初に訪れるのが、落差60メートルの「千尋の滝」です。

左の一枚岩は自然に出来たもので、「千尋(千人が手を結んだ)くらい大きい」という例えから、滝の名前が付きました。

屋久島の千尋の滝

個人的には日本でも上位に入る美しさのですが、河口に人工物があるせいで「日本の滝百選」には選ばれないのだとか。

なんか、もったいないです。

 

中間(なかま)ガジュマル

屋久島の中間ガジュマル

「ガジュマル」は、屋久島や沖縄に自生する植物です。

この中間ガジュマルは樹齢300年と言われていますが、成長しすぎて門みたいになっています。

2002年のNHK朝ドラ「まんてん」のロケ地になったときは、観光客が途絶えなかったとか。(屋久島出身の女の子が主人公のドラマです)

屋久島の中間ガジュマルの表皮

近くで見ると、シブい表皮をしています。

ガジュマルは生命力が非常に強くて、他の木に巻きついて殺してしまうこともあるため、「絞め殺しの木」とも呼ばれています。

なんかカッケェ。

 

大川(おおこ)の滝

屋久島の大川の滝

「また滝か」と思うかもしれませんが、屋久島は「ひと月に35日雨が降る」と言われるほど降水量が多いので、滝がたくさんあります。

屋久島では、その豊富な水源で水力発電をして、島の全ての電力を作り出しているほどです。

屋久島の大川の滝

大川の滝は、数ある屋久島の滝で最も落差が大きく(88m)、「日本の滝百選」にも選ばれています。

滝壺のすぐ近くまで行けるので、最初の千尋の滝とは違った楽しみ方が出来ます。

 

西部林道

屋久島の道路にいるヤクザル

島の西側の「西部林道」は、世界遺産の一部にも含まれている保護区です。

運が良ければ、野生動物に出会うこともあります。

僕が行った時は、そこら中に猿や鹿がいました。

屋久島の道路で毛繕いをするヤクザル

バスが近づくと逃げていく動物が多いですが、くつろいだままの猿もいました。

野生動物とは思えないほどの警戒心の無さです。

こっちの鹿は、野生の心を忘れていないようで安心しました。

屋久島の猿や鹿は、本州の動物よりも体が小さかったです。

生活環境が限られていることや、天敵がいないことから、省エネ用に進化したと言われています。
(温暖な地域の動物は、体が小さくなる傾向もあります)

【動画】屋久島の猿

人馴れしているのか、そこそこ近づいても逃げませんでした。

絶対に触ったり、エサをやってはいけないので注意しましょう。

 

永田いなか浜

屋久島の永田いなか浜のラムサール条約石碑

ウミガメの産卵地として有名な、「永田いなか浜」です。

昼間に来てもウミガメは見れませんが、キレイな砂浜が広がります。

ラムサール条約(水鳥・湿地を守る世界的な条約)で守られている海岸の一つになります。

屋久島の永田いなか浜の海岸

毎年5〜8月の夜になると、ウミガメが産卵にやってきます。

産卵シーンを見たい場合は、現地の管理組合が実施している夜のツアーに参加する必要があります。(参加費2000円ぐらい)

 

午前のコース終了

これで午前のコースは終了です。

解散場所は「ふるさと市場」という、宮之浦のエリアになります。

続いて、午後のコースを紹介していきます。

 

午後のコース

屋久島のヤクスギランド

午後は、屋久杉を中心に見て回ります。

乗車場所は、ふるさと市場・屋久島空港・安房港です。

空港からも乗車できるので、昼に屋久島へ到着する人にはちょうどいいかもしれません。

 

ヤクスギランド

屋久島のヤクスギランドの遊歩道

まず訪れるのは、自然林休養区を一般公開している「ヤクスギランド」です。

30分〜210分の5つのコースがあって、時間と体力に合わせて散策できます。

ツアーの場合は50分コースになります。
(80分以上のコースは、足元が舗装されていない登山道になるので注意しましょう)

屋久島のヤクスギランドの屋久杉

ヤクスギランドには、樹齢1000年を超える杉がゴロゴロしています。

わざわざ何時間もかけてトレッキングしなくても、十分に屋久杉を堪能できます。

お客さんが少なくて静かなのも好印象です。 

屋久島のヤクスギランドのくぐり杉

杉の下もコースになっています。

英語表記で「kugurisugi cedar」とありますが、翻訳を諦めてゴリ押しする感じが大好きです。

cedarが「杉」の意味なので、直訳すると「くぐりすぎ杉」になります。

 

紀元杉(きげんすぎ)

屋久島の紀元杉

次に行くのは(というか最後)、車で行ける範囲では一番大きい「紀元杉」です。

高さは20mほどで、推定樹齢は3000年にもなります。

屋久島の紀元杉

かなり近くで見れるので、大きさがよく分かります。

正直、山を5時間歩いた先にある縄文杉よりも、車で来れる紀元杉の方が迫力がありました。
(縄文杉はかなり遠くからしか見えない&人多すぎで、楽しむどころではなかった)

以上で午後コースは終了です。

帰りは、ホテルがあるエリアなら好きな場所で降ろしてくれるはずです。

 

やくざる号の料金

屋久島の道路に出るヤクザル

やくざる号の料金

午前コース:4000円
午後コース:3000円
午前+午後コース(同じ日):5500円

午前+午後のコースなら、かなりお得になりますね。

予約は、現地ツアーの大手サイト「ベルトラ」で出来ます。
(僕はいつもベルトラを愛用。多分、一番まともなツアーが多いです)

やくざる号:予約サイト(ベルトラ)

 

最後に

屋久島の中間ガジュマルの近くで咲いていた花
中間ガジュマルの近くに咲いていた花

「やくざる号」は、1日で屋久島の魅力を堪能できるので、本当にオススメのバスツアーです。

もし屋久島でトレッキングばかりする予定だったら、半日コースでもいいので参加してみてください。

ちなみにレンタカーで回ることもオススメできません。
島の西側の道路はカーブが多くて狭いので、「対向車、来ないでくれよ!」と願いながら走ることになると思います。

ぜひバスツアーに参加して、楽に屋久島を周遊しましょう。

 

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