十和田市現代美術館|驚きの現代アートがいっぱいの美術館(青森) ★★

2020年7月18日

十和田市現代美術館の「フラワー・ホース(チェ・ジョンファ)」

こんな人にオススメ

・芸術には興味がない

・なんかスゴイものが見たい

・青森に旅行する予定だ

十和田市(とわだし)現代美術館とは

十和田市現代美術館は、青森県にある現代アートに特化した美術館です。

現代アートと言えば、何を表現しているか分からないイメージがあるかもしれませんが、ここの作品はストレートにワクワクさせてくれるものばかり。

なので、美術館に興味がない人にもオススメです。

屋外の常設展示(無料)

美術館周辺の屋外展示は、かなり充実しています。(全部で10個ぐらいかな?)

その一部を紹介します。

訪れる時間帯は、美術館の開館時間9:00より前がオススメです。

誰もいないので、僕は作品を独り占め出来ました。

愛はとこしえ十和田でうたう(作:草間彌生)

十和田市現代美術館の「愛はとこしえ十和田でうたう(草間彌生)」

水玉で有名な、草間彌生(くさまやよい)の作品です。

黄色カボチャの中も作品になっているので、記念に入っておきましょう。

十和田市現代美術館の「愛はとこしえ十和田でうたう(草間彌生)」

少し不気味な女の子は「十和田のハナコちゃん」という名前です。

このような屋外展示は汚れやすいものですが、非常に手入れが行き届いていました。

ゴースト (作:インゲス・イデー)

十和田市現代美術館の「ゴースト (インゲス・イデー)」

黒目が印象的な、存在感のある幽霊です。

(後ろに普通の民家がありますが、住民はどんな思いで窓の外を眺めているんだろうか・・・)

 

アッタ(作:椿昇)

十和田市現代美術館の「アッタ(椿昇)」

巨大化したハキリアリ(葉切蟻)のオブジェです。

ハキリアリは攻撃的な見た目とは裏腹に、牙で葉っぱを切り取って菌床をつくり、キノコを栽培して食べる農業アリです。

そういった見た目と本質のギャップも、本作テーマの一つのようです。

農業するアリがいること自体を初めて知りました。
昆虫の世界は奥が深い。

 

ファット・ハウス/ファット・カー(作:エルヴィン・ヴルム)

十和田市現代美術館の「ファット・ハウス/ファット・カー(エルヴィン・ヴルム)」

太るはずのない家や車に、脂肪が付いています。

家の中は入ることができて、この作品に込められた思いなどが上映されています。

 

フラワー・ホース(作:チェ・ジョンファ)

十和田市現代美術館の「フラワー・ホース(チェ・ジョンファ)」

美術館の顔とも言うべき作品です。

高さ5.5mの馬型オブジェクトで、四季折々の花で装飾されています。

馬は十和田市のシンボルでもあります。

 

館内の常設展示

館内も個性的な作品ばかりですので、是非あなたの目で確かめてみて下さい。

(館内は撮影禁止だと思っていて、写真を撮っていないとは言えない・・・)

でも公式サイトから画像引用して、作品を1つだけ紹介します。

スタンディング・ウーマン(作:ロン・ミュエク)

引用元:http://towadaartcenter.com/collection/standing-woman/

ロン・ミュエク作の「スタンディング・ウーマン」は必見です。
(左の女性は普通の人間です)

高さ4メートルのおばさんのオブジェクトです。
目や肌の血管まで精密に表現されていて、まるで生きているかのようでした。

この作品のためだけに訪れても損はないレベルです。

↓参考までに、他の美術館のロン・ミュエク作品を紹介しておきます。 

ロン・ミュエクの「Big Man」
ハーシュホーン美術館のロン・ミュエク作品(隠している部分もリアルに作られています)

アメリカで見た作品ですが、存在感がハンパではありません。

写真左の男の子も、解説文を食い入るように見ていました。

ロン・ミュエクの「Big Man」

近くで見てもこのリアリティです。本当に巨人でもいるのかと思うほど。

僕が知る限り、日本でロン・ミュエク作品が見れるのは十和田市現代美術館だけです。

ぜひ、この衝撃を味わいに行ってください。

 

変わった建築も見どころの一つ

十和田市現代美術館は、作品に合わせて建てられたため、1つの建物に1つの作品だけが展示されています。

作品の魅力が最大限になるように空間が設計されているので、集中して鑑賞することができます。

建物の設計者は、西沢立衛(にしざわりゅうえ)。

他にも金沢21世紀美術館(石川県)や、豊島美術館(香川県直島)などの有名な美術館も設計されています。

 

十和田市と馬の歴史

駒街道(こまかいどう)

十和田市の駒街道(こまかいどう)

十和田市には、かつて日本有数の馬産地(馬を育てる場所)があったため、町中には馬に関する作品が溢れています。

メインストリートは「駒街道」と呼ばれており、日本の道100選にも指定されています。

十和田市の駒街道(こまかいどう)

何を表現したいかは分からない、少年と馬の像。

 

桜も満開

十和田市の駒街道(こまかいどう)の桜

駒街道には桜も植えられていて、ゴールデンウィーク頃にちょうど満開でした。

さすが北国。桜の開花が遅い。

 

入場料と所要時間

チケット料金は大人で1200円(企画展がなければ520円)。高校生以下は無料です。

所要時間は計90分ぐらい(屋外展示に30分、館内展示に60分)です。

美術館内の混雑は、ゴールデンウィークに行っても待ち時間5分ぐらいだったので気にしなくていいかもしれません。

 

アクセス

アクセスは良いとは言えず、空港や新幹線からバスで乗り継いで行く必要があります。

最寄りの新幹線駅は「七戸十和田駅」ですが、本数が少ないので「八戸駅」から行った方が早く着く場合が多いです。

アクセス:十和田現代美術館公式サイト

最後に

十和田市現代美術館は気軽に行ける美術館とは言えませんが、日本屈指のエンタメ性が高い美術館です。

日本でここだけでしか見れない作品も多いので、人生で一度は訪れてみましょう。

 

周辺の観光情報

青森県立美術館

青森県立美術館の「あおもり犬」

十和田市から距離はありますが、合わせて訪れたい美術館です。

写真の「あおもり犬」は、青森県出身のアーティスト奈良美智(なら よしとも)の作品。

この犬の作品ばかりが取り上げられますが、絵画も見応えがあります。

独特な青色を絵画に使うことで有名なシャガールの大作、「バレエ:アレコ(縦9m, 横15m)」なども展示されています。

 

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