こんな人にオススメ
・富士山の絶景が見たい
・箱根に行く予定だ
・民間企業が橋を造った理由を知りたい
三島スカイウォークとは
三島スカイウォークは、静岡県三島市にある吊り橋です。
元々は、知る人ぞ知る富士山の絶景スポットでしたが、今では吊り橋のおかげで誰でも楽しめるようになりました。
今回は三島スカイウォークの魅力や、橋が造られた理由を紹介していきます。
橋が建設された理由
三島スカイウォークは、地元企業の株式会社フジコーが
「もっと、地元の三島のためにできることはないだろうか?」
と考えた末に建設されたものです。
それまで整備されていなかった地域を観光地化することに成功し、今では年間100万人程度が訪れる大人気スポットになりました。
場所は、名古屋方面から箱根へ行く道沿いにあります。
日本一長い吊り橋
三島スカイウォークは、全長400mで日本一長い吊り橋になります。
観光客を呼ぶためには「日本一」の称号が必要だと考え、いくつもの困難や実験を乗り越えて実現したものです。
(正確には「歩行者専用の吊り橋」で日本一です。車道を含めれば明石海峡大橋が長さ日本一になります)
橋を渡ってみる
それでは実際に渡っていきます。
通路幅は1.6mで、普通にすれ違いが出来るぐらいあります。
ベビーカーや車椅子、ペットも一緒に通行可能です。(ペットカートは500円で貸出し)
富士山と橋
雲ひとつない青空だったので、富士山の眺めは抜群でした。
この橋は観光目的で造られたので、富士山が美しく見えるようにケーブルの位置や色合いも計算されています。
グッドデザイン賞も受賞
主塔高さは44mで、技術的にも難しい曲げ加工をしています。
美しい形になるように突起物を無くしているので、点検用のハシゴも中に収納しているという徹底ぶりです。
その苦労もあってか、2017年にはグッドデザイン賞を受賞しました。
足元はグレーチング
足元はグレーチング(格子状の金物)なので、下が透けて見えます。
地面からはそんなに高くないので、高所恐怖症の人でもギリギリ大丈夫かなと思います。
グレーチングが風を逃してくれるので、橋の揺れ対策にもなっています。
橋は揺れる?
「ちょうどいいスリルが味わえるように、適度に揺れるように橋を設計している」と現地の解説にありましたが、そこまで揺れは感じませんでした。
もちろん多少は揺れますが、「長い橋だから、こんなもんかな?」ぐらいの揺れです。
他の有名な吊り橋に比べたら、揺れない方じゃないかと思います。
(風が強い日は知らん)
橋の反対側へ
10分ほど歩くと、反対側に到着します。
橋を渡った先にも観光施設がたくさんあるので、紹介していきます。
橋を渡った先の施設
観光施設や土産ショップが並んでいます。
全体的に強気な価格設定が多いですが、観光地と思って割り切りましょう。
橋のアンカレイジ(無料)
メインケーブルが接続されたアンカレイジ(コンクリートの塊)の上に登ることが出来ます。
ワイヤーが張られた力強い姿が見れます。
撮影スポットになっていて、記念撮影に使えるカメラ台も置いています。
ロングジップスライド(有料)
ワイヤーに吊るされながら、橋の横を一気に滑り抜けるアトラクションです。
料金は2000円ほどしますが、観光客の視線を独り占め出来ます。
Kicoroの森(一部有料)
10分ほどの遊歩道コースがある「Kicoro(きころ)の森」です。
ハイキングが好きな人にいいかもしれません。
有料になりますが、子供用のアスレチック施設もあります。
スカイウォークミュージアム(無料)
橋の詳しい解説が展示されています。
思ったよりもメインケーブルが細く感じますが、橋は大人2100人が乗っても大丈夫なように設計されています。
(400mの橋に2000人も乗ったら、一人の幅は20cmです。物理的に厳しいですね。)
他の有料施設
他にはプチ動物園の「ふろっく」や、セグウェイやバギーの体験乗車があります。
全体的に、施設のメインターゲットは子供連れのようでした。
一通り散策したあとは、また橋で来た道を戻ります。(左側通行)
スカイガーデン
橋を見終わったあとは、スカイガーデンに寄っておきましょう。
よくある土産物売り場かと思ったら、ここは一味違いました。
何が違うかというと、花がお出迎えしてくれます。
造花じゃなくて、ちゃんと生きた花なので良い香りがします。
土産物売り場もスゴイことになっています。
ちょっとした軽食も売っているので休憩にちょうどいいです。
スカイガーデンは、下手すると素通りしてしまう位置にあるので、見逃さないようにしましょう。
(駐車場に戻るまでに3回は「スカイガーデン」の案内を見ると思うので、注意していれば大丈夫)
総工費2億円のトイレ
この奥の建物には、総工費2億円で作ったラグジュアリーなトイレがあります。
トイレとは思えない椅子が置かれています。
男性トイレは割と普通でしたが、女性トイレには日本庭園が付いていて、かなり広いそうです。
悲しい格差。
入園料と所要時間
入園料は大人1100円で、所要時間は90〜120分ぐらいです。
橋を渡った先にあるアスレチックゾーンを楽しもうと思ったら、もっと時間がかかります。
チケットはコンビニで事前に買えますが、当日にチケット窓口で引き換えないといけないので、買っておく意味はありませんでした。
アクセス
JR三島駅から路線バスが出ています。(約25分)
名古屋方面からは、箱根に行く途中なのでアクセスしやすいかなと思います。
東京方面からは少しアクセスが悪いですが、晴れた日を狙って訪れるようにしましょう。
最後に
三島スカイウォークは、民間企業が観光のために大規模な吊り橋を建設した、日本初と言ってもいいプロジェクトです。
景色を楽しむために造られた橋なので、富士山の眺めや橋自体の美しさは特筆すべきものがあります。
ただし天気が悪いとあまり楽しめないと思うので、晴れの日に訪れることをオススメします。
周辺の観光施設
山中城跡
三島スカイウォークから車で5分ぐらいのところに、「山中城跡」があります。
北条氏によって1570年ごろに築城されて、日本100名城にも選ばれました。
石を使わない非常に珍しい「山城」ですが、駐車場から30分ぐらい歩く必要があります。
建物も何も残っていないので、城に興味がある人以外には厳しいかもしれません。
「日本100名城を制覇するんだ!」と誓っている人は訪れるようにしましょう。