
こんな人にオススメ
・函館の夜景がどんなものか知りたい
・ご当地グルメを堪能したい
函館とは

函館は道南の港町で、北海道で三番目に人口が多い都市になります。(札幌市と旭川市の次に多い)
初めて函館に行く人に向けて、夜景や観光名所、グルメなどの函館市の魅力を紹介していきます。
函館山からの夜景

早速、夜景から見ていきます。
日本三大夜景にも数えられていて、函館の代名詞とも言える存在です。
(他の2つの夜景は、神戸と長崎)
函館山の標高は334mあり、ロープウェイやバスで頂上まで登ります。

まだ明るいうちは、こんな景色です。
ここで重要なアドバイスを一つお伝えします。
「せっかくだから早めに登って、暗くなるまでの景色も楽しもう♪」と思っていた場合は、その考えを捨てましょう。
理由は、30分くらいで寒くて帰りたくなるからです。(実体験)

暗くなると気温が下がっていき、薄着の観光客たちによる我慢大会が始まります。
7月に行ったので、夜でも気温は15℃ぐらいありましたが、風が強くて体感温度がすさまじく低かったです。
事前に寒いとは聞いていたので、長袖の服を一枚多めに持っていきましたが、風に対しては効果が薄かった・・・。
風を通さないナイロン素材などの服を持っていくべきでした。

途中からは、「はよ暗くなってくれ!」と願いながら過ごしました。
山頂で90分もすることありません。
時間と共に観光客は脱落し始め、真っ暗になるまで残っていたのは最初の1/5ぐらいの人数でした。
最後まで耐えきった人たちの間で、妙な連帯感があったのは言うまでもありません。

なので個人的には、日没の一時間後ぐらいに行って、さくっと帰ってくるのがオススメです。
そうしないと、「キレイだった」という感想よりも、「暗くなるまで寒さに耐え抜いたぞ!」の達成感の方が勝つことになります。
僕と同じミスをしないようにしましょう。
どうしても暗くなっていく様子が見たい人は、山頂にあるレストラン(レストラン ジェノバ)を予約すれば、暖かい空間で快適だと思います。
五稜郭(ごりょうかく)タワー

続いては、高さ107mの五稜郭タワーです。
「五稜郭(ごりょうかく)」という星形の城の、100周年事業として建てられたタワーになります。

タワーの展望台から眺めると、五稜郭がキレイな五つ星の城であることが分かります。
一見デザイン重視の設計に見えますが、実は星形は兵法的にも優れていて、どの方面へも十字砲火ができるので防衛戦がしやすくなります。
実戦にも使用されていて、新政府軍と旧幕府軍が衝突した戊辰戦争(ぼしんせんそう)の最終決戦の舞台にもなりました。
新撰組の土方歳三(ひじかたとしぞう)が戦死した場所としても有名ですね。

展望台の一角には、土方歳三のブロンズ像が設置されています。
写真が暗すぎて、”まだ正体を明かせない重要キャラ”みたいになっていますが、まぎれもなく土方歳三です。
函館出身の彫刻家、小寺眞知子さんが手掛けた作品になります。

五稜郭の中には、当時の役所を復元した箱館奉行所があります。
諸外国との交渉の場にも使われた建物で、有料ですが中も見学できます。
五稜郭は地上からだと普通の公園にしか見えないので、必ずタワーに登るようにしましょう。
トラピスチヌ修道院

函館市は、日本で最初に鎖国が解かれた港なので、西洋文化がいち早く入ってきました。(静岡県の下田市と同時に開港)
このトラピスチヌ修道院も、日本で最初に建てられた女子修道院になります。
ちなみにクッキーで有名な男子のトラピスト修道院は、隣の北斗市にあります。

この修道院はカトリック系の「厳律シトー会」という宗派で、非常に戒律が厳しいことで有名です。
現在も60人ぐらいの修道女が、早朝の3:30〜19:05まで祈りと労働に励んでいます。
そんな厳格な施設内を自由に散策できるのは、戒律に次の一章があるからかも知れません。
修道院を訪ねてくる来客はすべて、キリストとして迎え入れなければなりません。
なんか「お客様は神様です」みたいな言い回しですね。

敷地の奥に修道女が生活している建物がありますが、さすがに中までは見学できません。
ひねくれた人は「来客はキリストとして迎え入れるんだろ?」と言って中に突撃するかもしれませんが、多分、はりつけの刑にされるので辞めましょう。

売店には修道女が作ったロザリオやマドレーヌ(マダレナ)が売っています。
トラピスチヌ修道院は入場料も無料ですし、何か記念に買って帰りましょう。
金森赤レンガ倉庫

港町と言えば(?)、赤レンガ倉庫ですね。
色んなショップがあったり、休日にはイベントもやっているので寄っておきましょう。

北海道の運河といえば小樽市が有名ですが、函館にも運河があります。
ここで写真を撮って、「小樽に行ってきました」と言ったら北海道民以外は信じそうな気がします。
騙す意味はないけど。
他の観光地
他にもたくさんの名所があるので、ざっくり紹介していきます。
旧函館区公会堂

1910年に、町の集会や役所として建てられました。
”コロニアル風”と呼ばれる、ヨーロッパ風の外観を保ちながら機能性も重視した造りで、当時の欧米の植民地で流行したスタイルです。
長崎の旧グラバー邸などと同じ様式ですね。
外国人墓地

函館には多くの外国人が住んでいたので、墓地もたくさんあります。
墓地なのに立て札まであって観光地化しているのだから、スゴイものです。
函館の路面電車

函館には路面電車が走っていて、結構便利です。
この記事で紹介している観光地は、トラピスチヌ修道院以外は、全て路面電車で行けます。
函館グルメ
ラッキーピエロ

函館グルメで外せないのが、ハンガーバーショップの「ラッキーピエロ」です。
函館でハンバーガーと言えばラキピ(ラッキーピエロの略)というぐらいで、函館市内に17店舗もあります。
絶対王者のマクドナルドでさえ、函館には5店舗しかないことを考えると、愛され具合が分かると思います。

その外観からイロモノ扱いされることもありますが、中身は超堅実です。
・地元の食材を使う
・冷凍物は使わない
・作り置きはしない
などでブランドイメージを高めて、地域密着型で成功した手腕は、カンブリア宮殿(日経がスポンサーの割と真面目な経済番組)で特集されるほどです。

店内はソフトクリームや天使がぶら下がっていたりして、ある意味で調和の取れたデザインになっています。
後から知りましたが、店舗によってテーマがあって内装も全然違うようです。
もっと色んな店舗を回っておけば良かった・・・。

一番人気は「チャイニーズチキンバーガーセット」です。(肝心のバーガーが写真に写ってないけど!)
とりあえず最初はコレを頼んでおけば、間違いないと思います。
値段も650円とリーズナブルで、味も美味しいです。

一時間以上前に電話予約すれば、並ばずにテイクアウト出来るのでオススメです。
ちなみに北海道の炭酸飲料は、コーラによく似た「ガラナ」という飲み物が主流です。
コカコーラが日本に上陸するときに、日本の飲料水メーカが対抗して開発した飲み物が「ガラナ」です。
本州ではコーラに惨敗しますが、北海道だけはコカコーラの上陸が遅かったので、その間にガラナが浸透して現在に至ります。
ハセガワストアの「やきとり弁当」

こちらも、函館のソウルフードとして有名な「やきとり弁当」です。
ロックバンド GLAYのメンバーが大好物ということで、全国的な人気になりました。(GLAYが函館出身だと、今知りました)
ちなみに”やきとり”と書いていますが、イラストにあるように豚肉を使用しています。
函館ではやきとり=豚肉が普通で、鶏肉が食べたい場合は「やきとりを、鶏肉で」と注文するそうです。
どういうことだよ、函館市民。
函館の海産物

北海道は相変わらず、海鮮物のレベルが高いです。
どの店に入っても一定以上のクオリティのものが出てきます。
ただし僕が食べた観光客向けの店(雑誌にもよく出てくる)は、ちょっと残念だったので、なるべく地元の人で賑わっているような店を選びましょう。
(函館じゃないけど)ゴジラのタマゴ

五稜郭タワーの売店に、ゴジラの卵が置いてありました。
一度は食べてみたいですが、旅行者には難しすぎる。
お土産に持って帰ろうにも、バッグの中がゴジラの卵だけになりそうです。
所要時間と滞在日数

夜景はなんとしても見たいので、1泊2日が理想です。
観光名所は市街地に集まっているので、1日で観光できます。
函館山に霧が出た場合は、夜景はまったく見えなくなるので覚悟しておきましょう。
特に5〜6月ぐらいは霧が出る確率が高いみたいなので、避けた方がいいかもしれません。
アクセス

札幌〜函館は、特急電車でも3時間30分ほどかかります。
かといって飛行機で飛ぶような距離でもないので、札幌から往復すると結構な時間になります。
僕は「札幌観光→電車で函館へ→函館空港から関西に帰る」のルートで、札幌〜函館を片道で済むようにしました。
最後に

函館は、夜景やグルメ・西洋文化などの見どころが多い町ですが、地味にアクセスが悪いです。
気軽には行きにくいので、「絶対コレが見たいんだ!」というような目的を作ってから訪れることをオススメします。
(例えば、土方歳三のゆかりの地を回るとか、ラッキーピエロを3店舗以上回るとか)
2030年開業予定の函館〜札幌新幹線が開通すれば、札幌と合わせて旅行がしやすくなるので、今から待ち遠しいです。