こんな人にオススメ
・非日常感を味わいたい
・大涌谷へ行くオススメルートを知りたい
注意事項
箱根ロープウェイとは
「箱根ロープウェイ」は、神奈川県の大涌谷(おおわくだに)に架かるロープウェイです。
火山活動が活発な場所を通るので、非日常的な風景を楽しむことが出来ます。
今回は、そんな箱根ロープウェイの魅力について紹介します。
乗車人数がロープウェイで世界一
箱根ロープウェイは2本のロープを使う「フニテル」と言う、風に強い構造をしています。
輸送能力も高く、1時間で最大1440人も運べます。
箱根の人気とも相まって、2009年にはギネス記録のゴンドラ・リフト部門で、乗客数世界一に認定されました。
さらに「日本一長いロープウェイ」の称号も持っていて、合計で約25分の空中散歩を楽しむことが出来ます。
ロープウェイに乗車
それではロープウェイに乗っていきます。
僕は芦ノ湖側の「桃源台(とうげんだい)駅」から乗りました。
今思えば、反対側の「早雲山(そううんざん)駅」から乗れば良かったかなと思います。(理由は後述)
火山ガスに注意
硫黄などの火山ガスが湧き出ている上を通るので、呼吸器系の疾患がある人は乗車出来ません。(注意喚起:公式サイト)
火山ガスの濃度が高まると、安全のためにロープウェイが運休になる場合もあります。
僕が行った時は、急にガスが吹き出したとき用のペーパータオルも配っていました。
実際には、日本の温泉地ぐらいの硫黄の匂いです。
箱根ロープウェイの見どころ
18人乗りのゴンドラが45秒毎に来るので、あまり待ち時間はありません。
ゴンドラの入り口には段差もなく、車椅子の人でも楽に乗れます。
犬などのペットも、ゲージに入れれば一緒に乗車可能です。
晴れていれば、富士山も見えます。
この風景だけでもロープウェイに乗った甲斐があるってもんです。
大涌谷へ到着
桃源台駅からだと、16分ぐらいで大涌谷に到着です。
大涌谷は約3000年前の噴火で出来た場所で、昔は「大地獄」と呼ばれていました。
1876年に明治天皇・皇后がいらした際に、縁起が悪いということで「大涌谷」へ改称されて今に至ります。
火山ガスが常に噴出していて、あちこちで煙が上がっています。
日本には活火山がたくさんありますが、ここまで手軽に味わえるのは箱根ぐらいじゃないでしょうか。
噴火の可能性は?
活火山で注意すべきなのが噴火の可能性です。
箱根山では、2019年10月に噴火警戒レベルが最低の「1」に下がってからは、火山活動も落ち着いているようです。
念の為、訪れる前に気象庁のホームページで最新情報を確認しましょう。
大涌谷の名物グルメ・ランチ
山頂にはレストランなどがあって、ランチや名物グルメを楽しむことができます。
名物の「黒たまご」
ぜひ食べておきたいのが、大涌谷名物の「黒たまご」です。
ここの温泉で茹でられた卵は、化学反応で殻が真っ黒になります。
(鉄分と硫黄が反応して、黒い硫化鉄になるのが原因)
5個500円で売っていて、イートインもあります。(殻入れも完備)
ここの黒たまごは、一つ食べると7年寿命が延びると言われています。
延びすぎぃ・・・。
外観は本当に真っ黒でした。熱いので火傷に注意してください。
温泉でじっくり茹でられた卵は、通常に比べて甘味成分が20%も多くなるそうです。
味の感想を求められたら、「普通の卵より甘いような・・・」とか言っておきましょう。
ちなみにコラボのハードルが世界一低いという噂のキティちゃんは、ここでも健在でした。
キティちゃんがコラボしていないジャンルって、あるんでしょうか。
レストラン「大涌谷 駅食堂」
しっかり食事をしたいときは、「大涌谷 駅食堂」というレストランもあります。
一番人気は、箱根山麓豚のひき肉が入ったカレーです。
大涌谷を散策
大涌谷の周辺を散策していきます。
大涌谷延命地蔵尊
大涌谷には、弘法大師(真言宗の空海のこと)が設置したとされるお地蔵様がいます。
延命・子育てのご利益があって、黒たまごを食べると寿命が延びる話も、このお地蔵様が元になっています。
普段は泉から暖かい水が出てくるようですが、僕が行ったのは12月だったので凍っていました。
ちなみに手を清める用の水なので、飲料水ではありません。
箱根ジオミュージアム
箱根の火山を解説した、「箱根ジオミュージアム」もあります。
どうせなので入っておきましょう。入場料は100円です。
入り口には、またもやキティちゃんです。
今度は箱根の伝統工芸、「寄せ木(色の違う木を組み合わせて模様を作る技術)」とのコラボです。
逆にキティちゃんがNGを出す仕事を知りたい。
ミュージアムの中は、箱根の歴史や温泉についての解説が並びます。
おすすめのルートは?
大涌谷へ行くには、「早雲山駅」→「大涌谷」→「桃源台駅」のルートがオススメです。
理由は、ロープウェイが運休になったときに、早雲山駅の周りの方が観光地が多くて時間のロスが減るからです。
天気が穏やかでも火山ガスの影響で運休になることがあるので、当日の朝に交通状況を確認しておきましょう。
箱根の交通状況(まとめて箱根の交通状況が分かるので便利)
駒ヶ岳ロープウェーとの違いは?
紛らわしいことに、箱根には2つのロープウェイがあります。
今回紹介しているのは、桃源台と早雲山を結ぶ「箱根ロープウェイ」です。
箱根 駒ヶ岳ロープウェー|山頂に神社がある絶景スポット(神奈川) ★★☆
箱根の絶景が楽しめる「駒ヶ岳ロープウェー」に行ってきました。
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↑駒ヶ岳ロープウェーの紹介記事
もう一つが箱根園から発着している「箱根 駒ヶ岳ロープウェー」です。
名前の「駒ヶ岳」の有無で見分けましょう。
滞在時間と混雑具合
大涌谷の山頂での所要時間は60分ぐらいです。
内訳は、散策30分+黒たまご15分+ジオミュージアム15分の計算。
散策で混雑するような場所はないですが、長期休暇とかにはロープウェイで少し並ぶかもしれません。
営業時間と運賃・お得な切符
営業時間 | 9:00〜17:00(季節によって変動あり) | |
定休日 | 年中無休 | |
運賃 | 片道大人1550円、小学生以下780円 | |
公式サイト | 営業時間・運賃(最新情報を確認下さい) |
箱根周辺の交通機関が乗り放題の「箱根フリーパス」が使えるので、行く場合は必ず利用しましょう。
フリーパスの値段は出発地によりますが、大体6000円ぐらいで3日間有効です。
アクセス
住所 | 〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1251-1 | |
電話番号 | 0460-84-8437 | |
駐車台数 | 駅により異なる | |
駐車料金 | 大涌谷駅のみ有料 | |
公式サイト | 交通案内(最新情報を確認下さい) |
駐車場もありますが、せっかくなのでロープウェイで行きましょう。
箱根の道路は混雑することも多いです。
地図
最後に
大涌谷は地球が生きていることを実感出来る、火山大国の日本でも数少ない場所です。
箱根に行く際は、ぜひ訪れてみましょう。
ロープウェイは観光地同士を結ぶルートにあるので、無理なく予定に組み込めるはずです。