こんな人にオススメ
・何か考え事を抱えている
・訪問にオススメの時間帯を知りたい
栗林(りつりん)公園とは
栗林公園は、香川県にある回遊式(歩き回れる)庭園です。
考え事をするときには庭園を歩きたくなる気持ちを僕に教えてくれた、思い出の場所です。
「庭園なんて行ったことがない」という人にもおすすめできる、栗林公園の魅力を紹介していきます。
見どころ
特別名勝
栗林公園は、全国に36箇所ある”特別名勝”の1つです。
特別名勝は、国宝の風景版みたいなもので、富士山や金閣寺、厳島神社など日本を代表する風景が選ばれています。
栗林公園は他に比べれば知名度こそ劣るかもしれませんが、同格の美しさや歴史を持っています。
一歩一景
栗林公園は「一歩一景」と言われているように、一歩進むごとにその風景が変わるほど変化に富んでいます。
広い庭園にありがちな「ここって通ったっけ?」状態にはならずに、最後まで楽しむことが出来ます。
約1400本の松の木
栗林公園には、美しい松の木が約1400本が植えられています。
松の鑑賞ポイントには、「一肌(幹模様)、二振り(枝ぶり)、三姿(樹形)」という初夢みたいなフレーズがあります。
一番にお肌が来るのは人間と同じですね。
どうせですから、訪れた際にはこれらを意識して見てみましょう。
園内の紹介
鶴亀松
入園して最初に目に入ってくるのが、この「鶴亀松」です。
かつての持ち主が、この松の手入れに夢中で遅刻してしまい、禄(給料)を百石減らされたことから「百石松」とも言われています。
用事があるのに片付けを始めちゃうタイプの人ですね。
芙蓉沼(ふようしょう)
見渡す限り、蓮の花があります。
蓮の花は3〜4日で枯れるほど短命ですが、これだけの量が咲いているところを見てみたいものです。
箱松・屏風松
この松の形は栗林公園独自のもので、300年かけて整備してきた結果だそうです。
たしかに、このクネクネした枝振りは他では見かけませんね。
飛来峰(ひらいほう)
栗林公園を代表する風景で、雑誌などで紹介されるときにもよく使われています。
橋の向こうに見える小島の中には、一つだけハート型にカットされたつつじがあるので現地で探してみて下さい。
(この写真だと中央右手ぐらいに見えます)
吹上(ふきあげ)
この庭園の水源地で、今まで枯れたことがありません。
井戸水で暖かいため、冬にカキツバタが咲くこともあるそうです。(普通は5〜6月に咲く花)
掬月亭(きくげつてい)
歴代の藩主が愛した茶室で、今でも抹茶やお菓子を楽しむことができます。
根上り五葉松(ねあがりごようまつ)
存在感のあるこの松は、1833年に徳川11代将軍家斉(いえなり)公から頂いた鉢の盆栽が、ここまで成長したものです。
成長しすぎて、そろそろ意思を持って動き出しそう。(なんかハリーポッターにこんなのいた気がする)
芙蓉峰(ふようほう)
芙蓉峰からの眺めです。
遠くに見える赤い橋は「梅林橋(ばいりんきょう)」で、春には周辺に梅の花が咲きます。
四季折々の風景が楽しめるのも栗林公園の魅力ですね。
(夏にしか訪れたことがないので、春か秋に再訪したいもんです)
所要時間と開園時間
所要時間は、ざっと回って60分くらいです。
営業時間は日の出〜日没で、夏は朝5:30から開園しています。
ちょっと早起きになりますが、近くのホテルに泊まるなどして開園と同時に行くことをおすすめします。
ほとんど人がいないので、思う存分散策することができます。
入園料
チケット料金は大人410円です。
1月1日と3月16日(開園記念日)は無料開放されます。
アクセス
JR「栗林公園北口駅」や、琴電「栗林公園駅」から徒歩で10〜15分ぐらい。
どっちを利用しても同じぐらいですが、正面入口(東門)のある琴電「栗林公園駅」の方がおすすめです。
最後に
よく城やお金持ちの家には庭園がありますが、僕はここを訪れてその理由の一つが分かりました。
ボーッと静かに考え事がしたいときは庭園がベストです。(次点でお風呂)
そう思わせてくれるほど、この庭園は静かで穏やかでした。
初めて庭園に行く人にもオススメできるスポットなので、ぜひ足を運んでみてください。
周辺の観光情報
四国村
栗林公園のある高松市には、特徴的な古民家を移設して造られた「四国村」があります。
四国の家だけでなく、神戸の異人館も移築して喫茶店にしていたり、安藤忠雄設計の美術館などもあります。
本物を見に行くには大変な「かずら橋」も完璧に再現しているので、ここで行った気になっておきましょう。